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「平成23年度春学期 TA研修」を開催しました

2011年03年29日

 平成23年3月28日にTA研修を開催しました。春学期に活動するTA43名のうち、31名が研修に参加しました。TAを活用する先生も1名参加いただきました。

 今回の研修は、2部構成で実施しました。第1部は、今学期にはじめてTAとなる新人TAのみの研修、第2部は新人TAとTA経験がある継続TAを交えた研修としました。

 第1部では、関西大学教育開発支援センターにおけるTAがどのような活動をしているのかを把握すること、高等教育における政策動向について理解すること、そしてTAの基本的な業務態度や事務的な手続きについて確認することを目的としました。まずは、TAの活動内容を知るために、新人TAが担当科目や活動内容を紹介していただくことにしました。これにより、理系文系問わず、全学部から多様な職種がTAに期待されていることが分かりました。その後、「高等教育の政策動向」についてミニレクチャーをおこないました。文部科学省の取り組み、アウトカム評価,本学のFDの原点について説明を加えた後、TAに求められている力について検討をしました。そしてその力を培うために、「日々の業務や業務に対するアドバイスを教員から受けること」、「TA活動を省察し,授業方法や学生との接し方などTA活動の改善策を自分なりに実践すること」、「他のTAの活動を参考に,自らの活動を省察すること」について話をしました。

 第2部では、新人TAと継続TAが交流することで,TA同士で学び合う場を設けました。まずはミニレクチャーとして、高等教育における授業改善の手立てとして、授業研究や授業コンサルテーションを紹介し、教員は反省的実践家であることやコミュニティを形成して授業の質を上げることなどについて話しました。その後、TAはグループに分かれダイアローグを行いました。今回のダイアローグのテーマは「TA活動の質を上げるために教員とのやり取りにおける工夫・課題を共有すること」としました。前回の研修では,「各活動におけるやり取りや課題を共有すること」を目的としたため、今回は教員とのやり取りに焦点をあてました。まずはそれぞれの活動内容について紹介しあい、TA活動を円滑に進めるための教員とのやり取りについて意見を交換しました。その後、グループで話し合った内容を全体に報告しました。

 TAからは「次の授業でどうするかを授業前の時間を使って確認する」など、教員とTAが授業前や後に話し合うことの重要性が指摘されました。一方で「先生が授業をどう進めるのか,その際,TAにどういう仕事を求めているのかをお互いに理解する必要があれば,そこまで密接に連絡を取り合う必要はないのではないか」との意見も寄せられました。教員とのやりとりは、継続年数、活動内容、教員との関係性により変化する部分もあるため、TAは自分にとってどの程度のやり取りが必要なのかを確認しておく必要性が示されました。ほかにも「担任の先生に何らかの提案をする機会はあるのか」という新人TAによる投げかけに対して、継続TAが「些細なことでも提案を聞き入れてくれる。教員がそういう機会を与えてくれているのでやってみたらどうか。」との意見が寄せられました。

 また、他のTAと話し合うことで「自分は新しいことができないのではないか?と少し反省した。新しいことができるように考えておいた方がいいのではないか」と述べたTAがいるなど、他のTAとの意見を交換したことによって自分の活動を反省的にふりかえる様子が見受けられました。