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沿革 Overview

設立の目的

東西学術研究所は、昭和26年4月「東西両洋文化の学術研究、殊に比較研究を行い世界文化の融合に貢献することを目的」として設立され、現在、千里山キャンパスの児島惟謙館2階にあります。

設立の機縁

昭和26年3月、藤澤桓夫氏(小説家)の御意志と石濱純太郎教授 の尽力によって「泊園書院」の蔵書約二万余冊と「極東国際軍事 裁判資料」が関西大学に寄贈されたことを契機として、東西学術研究所が設立されました。「泊園書院」は、江戸時代末期[文政8(1825)年]に讃岐(現在の香川県)の儒者藤澤東畡先生が大阪の淡路町で徂徠学を講じるために開かれた私塾で、藤澤南岳、藤澤黄鵠、藤澤黄坡先生と四代にわたり大阪の町人・市民の文化と教養を高めるために営まれた漢学塾でした。

設立時の構想

その当時関西大学理事長であった宮島綱男氏は、かねてから戦後の荒廃したキャンパスにアカデミックな研究所を創設することを念願にしておられ、これらの資料が大学に寄贈されたことが端緒となり、理事長の遠大な構想「小にしては東洋に存在する大学が東洋に関する学問を為すを以ってその一使命を全うするものであり、大にしては東洋学を経とし、西洋学を緯として是が比較研究を為し其融合を図り、以て世界人類並びに其平和に貢献せんとする」ことを具現化することができました。

研究体制

発足当初は4名の研究員が個別の研究題目を掲げて、それぞれの専門領域の研究に足跡を残しましたが、今日では、本学の専任教員が核となり学外の委嘱研究員(7名)の協力を得て、非常勤研究員、準研究員を含む研究員50名以上が共同研究に重点をおいた活動を進めております。この成果は、研究所紀要、研究所所報、研究叢刊などの各種出版物として刊行しております。また、当研究所は、中国や欧米の海外の研究所や多くの研究者と活発な研究交流を行うとともに、国際的なシンポジウムなどを開催しています。

研究所の蔵書

各研究班で必要な基本的文献を中心に辞書・辞典などの参考資料を所蔵しています。 また、当研究のテーマに関わる他大学の研究紀要などの逐次刊行物も収集しています。これらは図書館を通じて一般学生の利用にも供しています。

概要