所蔵資料

菅楯彦画・藤澤南岳賛 猿田彦(すがたてひこが・ふじさわなんがくさん さるたひこ)

菅楯彦画・藤澤南岳賛 猿田彦(すがたてひこが・ふじさわなんがくさん さるたひこ)

【大きさ】
縦:106.2cm 横:20.8cm

 近代大阪を代表する画家菅楯彦が「猿田彦」を描き、それに大阪を代表する漢学者藤澤南岳が賛を加えた作品。賛に「七三翁南岳」と署名されていることから、南岳73歳、大正3年(1914)の作品とわかります。この時、楯彦は37歳で、親子以上に歳の離れた二人が、かつて大阪市中の夏祭りに登場した猿田彦を題材として合作している興味深いものです。

 菅楯彦(1878~1963)は、鳥取県倉吉の生まれ。長年大阪に住み、本業の画業だけではなく、舞楽・文楽・祭礼・風俗など大阪の文化を研究し、昭和37年(1962)には最初の大阪名誉市民の栄誉を受けました。

 藤澤南岳(1842~1920)は香川県高松の生まれ。明治維新後、大阪に出て父藤澤泊園(はくえん)の跡を受けて、淡路町の泊園書院を主宰。その足跡は扁額や書軸、蔵書、碑文、さらに道明寺天満宮の釈奠祭として大阪府下に広く残されています。

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