所蔵資料

芝居番付(しばいばんづけ)

芝居番付(しばいばんづけ)

 芝居番付とは、歌舞伎・人形浄瑠璃などの興業の宣伝、案内のために作られた印刷物です。今日の映画館や劇場のポスターやチラシ、プログラムといえるでしょう。芝居番付は、大きく分けて、芝居の新年度にあたる11月に新しい一座のメンバー(座組)を紹介するために発行される「顔見世番付」、興行初日前に、宣伝用に街角など人びとが多く集まる場所に貼り出されたり、贔屓先に配られたりする、今日のポスターにあたる「辻番付」、各興行での配役を示した「役割番付」、興行が始まり各幕の主要場面を絵で表した、今日のプログラムにあたる「絵本番付」とに分類されます。

      

 上の芝居番付は、明治31年4月の浪花座の「辻番付」で、形状は江戸時代からの大判一枚刷りを引き継いでいます。上部右端には、初演日時、狂言の大名題の看板が表され、その左には、定紋のついた登場人物の絵姿が表され、下部には役人替名と座名が列記されています。

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