第2回NOCHSレクチャーシリーズ講師紹介

森下 正博 氏 (大阪府立食とみどりの総合技術センター野菜園芸グループ長)

 天王寺かぶら、毛馬きゅうり、勝間なんきん、田辺だいこんなど、なにわ伝統野菜の復活に取り組んでいる主力メンバーのひとり。農学の専門知識を生かし、農家のかたがたや調理師・加工業者のかたがたと協力し、なにわ伝統野菜の生産、流通、消費活動に尽力している。また、小学校の総合学習の場などを通じて、地域や家族に野菜の栽培方法、食べ方などを伝え、野菜に対する理解と、継承していくことの大切さをうったえている。

著書(共著)に『なにわ大阪の伝統野菜』(農山漁村文化協会 2002年)がある。

 

久保 功 氏 (野菜文化史研究センター所長)

 長屋王家木簡などの古代資料から、野菜や漬物ついての歴史的・文化的立場からの研究を約40年続けている。専門知識をもってムラ(マチ)おこしにたずさわるなど、地域社会とかかわりを持ちながら、野菜・漬物を中心とした食文化について考える機会を提供している。また、「歴史野菜文化学」という新たな学問領域を提唱しているが、食文化の将来に対する真摯な姿勢は、若者たちの共感を得ている。

著書に『野菜は世界の文化遺産』(淡交社 1996年)がある