関西大学博物館について
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博物館情報庫

関西大学と村野藤吾 展
2023.03.01

2022年度 関西大学と村野藤吾〜設計図・写真・絵画〜展の開催について


ごあいさつ

関西大学博物館では、冬季テーマ展として2015年から「関西大学と村野藤吾」展を開催してまいりました。
 村野藤吾(1891∼1984)は戦前、戦後を通して活躍した日本を代表する建築家です。1984年に93歳で亡くなる当日まで仕事を続け、多くの優れた建築作品を遺した、多作の建築家としても知られています。
 千里山キャンパスの学舎の設計は、1949年から1980年の約30年間で、40棟近くにのぼります。ただそれらは、法人の運営方針や度重なる敷地の拡張により、キャンパス全体のマスタープランが作成されることがなく、将来の変化を予想することも難しい状態で考えられました。そのことがかえって、環境や使い手への影響といった様々なことが深慮された、村野らしい心づかいの溢れる多様な形態や外見でありながら、無意識に居心地の良さが感じられる作品となっています。老朽化に伴い取り壊しや改造を施されながらも、その半数近くの作品が、現在の千里山キャンパスに残っています。
 本展示では、建設当時の写真や村野藤吾の設計図などを通して、関西大学の歴史および「村野建築」の魅力に触れていただければ幸いです。

関西大学博物館

村野藤吾について
マスタープランの無い敷地の拡張
千里山キャンパスのエリアの選択