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5月20日開催 3研究所合同シンポ(講師紹介文)

2016年05月17日

 合同シンポジウムポスター.jpg

関西大学創立130周年記念

東西学術研究所 経済・政治研究所 法学研究所合同シンポジウムのご案内

所長の高瀬です。日頃より研究所の活動ご高配いただき篤く御礼申し上げます。

さて、本日は、20日に迫ってまいりました3研究所合同シンポジウムにつき、講師の皆様のご紹介をさせていただきます。先にメールで開催についてご連絡いたしましたのに続き再度のご連絡となりますが、何卒ご海容ください。

今年はとくに「関西大学創立130周年記念」と銘打ちまして、「関西から世界へ――大阪・関西の日本における立ち位置」をテーマに、関西大学の地元としての関西・大阪を、世界や日本のなかの位置づけによって問い直す企画をたてました。

基調報告では、スーパーコンピュータ「京」の開発責任者を務めた理化学研究所統括役の井上愛一郎氏を招き、「スパコンとはどういうものか」という解説からはじめて、応用利用の最先端の紹介から、「世界一」を獲得することの意味等についてわかりやすく講演していただきます。

第二部では、行政・文化・社会の各領域から第一人者をお迎えして、日本の中の大阪の「立ち位置」について多彩な視角から討論をいただく予定です。

第一報告者の村上弘先生は都市政策・地方自治がご専門で、最近ではご自身が編者の一人でもある『大都市自治を問う:大阪・橋下市政の検証』のなかで「脱東京の都市政策に向けて」の御論考を著しておられ、大阪の都市としての全体像から現代的な政策課題について論じていただきます。

第二報告者の明尾圭造先生は江戸時代から近代に至る大坂画壇の絵画及び大坂文化の研究がご専門で、美術史学のみならず、大阪の文化全般にわたって発言のできる研究者としてご高名です。去年も「奇想の画家はもう飽きた」という強烈なタイトルの展覧会を開催し、東京や京都を中心とする伊藤若冲や曽我蕭白らのいわゆる奇想の画家だけが流行する風潮への問題提起を行って全国各地で大きな話題になりました。

第三報告者として、本学社会学部の永井良和先生にご講演をお願いいたします。先生の豊富なご学識のなかから、今回は関西の各都市の沿線文化をふりかえりつつ、伝統と近代、国際性・先進性を総合的にとらえなおす意欲的なテーマでお話しいただくとこになり、とくに近代から現代にいたる歴史的な流れのなかで大阪・関西の発展の方向を考えるうえで貴重な内容になるものと期待しております。

以上、どれをとっても興味深いご講演・討論を予定しております。スケジュールにつきましては別に添付いたしましたポスターをご参照ください。ご多忙のなかとは存じますが、ぜひとも可能なご講演だけでも聴講いただければ、それぞれの研究者の肉声からさまざまなヒントを得ていただけるものと確信いたしております。また、最新の研究成果に接するという意味でも、関連する研究テーマをもつ学生の参加もお待ちしております。

なにとぞよろしくお願い申し上げます。

関西大学 経済・政治研究所 所長

髙瀬 武典 

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