沿革
心理学研究科は、 文学研究科総合人文学専攻心理学専修および社会学研究科社会心理学専攻を母体として、 2008年4月に開設されました。
1967年に関西大学における心理学領域の教育・研究が始まって以来、 培われてきた大学院教育・研究をもとに、 新たに心理学研究科として生まれ変わりました。
この研究科では、 博士課程前期課程に認知・発達心理学専攻と社会心理学専攻および専門職大学院である心理臨床学専攻の3専攻を設け、 文学研究科と社会学研究科がこれまで担ってきたのと同様に心理学におけるほとんどの領域を単独の研究科でカバーしています。 博士課程後期課程は心理学専攻1専攻で心理学の全ての領域に対応しています。
アドミッションポリシー
心理学研究科には博士課程前期・後期課程および専門職学位課程の2つの課程があり、 入学、 カリキュラム、 学位については両課程で完全な独立性を保っている。 博士課程前期課程の認知・発達心理学専攻と社会心理学専攻では、 関西大学文学部と社会学部において心理学を学んだ者を中心に、 学外からの入学者、 異領域からの入学者、 社会人、 留学生等多様な入学者を積極的に受け入れる。 博士課程後期課程の心理学専攻では、 前期課程修了者および専門職学位課程の心理臨床学専攻修了者だけではなく、 他大学大学院修士課程 (博士課程前期課程) 修了者、 さまざまな企業や機関において研究業務に携わった経験のある社会人、 海外からの留学生特にアジアの各地域や国からの留学生を積極的に受け入れる。 専門職学位課程では、 心理学関係の学部卒業程度の広範な心理学の知識を有していることを前提に、 「臨床心理専門職業人」 をめざす目的意識をもち、 同時に心の問題を有する人々への援助を行うことができる適性を有した入学者を受け入れる。
カリキュラムポリシー
博士課程前期課程の認知・発達心理学専攻と社会心理学専攻では、 2専攻の独自性と共通性のメリットを活用し、 各専攻独自の基本科目群および発展科目群、 ならびに2専攻の共通科目群の3つの科目群で構成されている。 特に共通科目群におかれたプロジェクト研究では、 学生自身に一定のプロジェクト遂行の責任および権限を与え、 新たな問題の発見・探求をし、 学際的・総合的にそれを解決していくプロジェクト運営・管理能力の育成を図る。 博士課程後期課程の心理学専攻では、 認知・発達・社会・応用・臨床の心理学分野すべての研究領域の 「特殊研究」 の演習科目を置くことによって、 細分化された専門領域の徹底した深い研究を行うと同時に、 関西大学の学是 「学の実化 (学理と実際との調和)」 をめざして、 現実の場での人間の諸行動を研究のフィールドとしている。 専門職学位課程では、 臨床心理の高度な専門性とともに、 心の専門家としての倫理観や優れた人格を備えた人材を育てることを目的とし、 基本科目に加えて、 教育、 医療、 産業などの領域ごとの臨床実習、 臨床心理関連法規、 精神医学、 キャリア・カウンセリングなど関連科目、 セルフ・ディベロップメントや臨床心理倫理論など心の専門家としての自己成長や職業倫理を育む科目などを配置している。 また、 きめ細かい臨床指導を行うための演習科目を設置している。
ディプロマポリシー
博士課程前期課程の認知・発達心理学専攻と社会心理学専攻では、 心理学研究の方法論や問題解決法に基づいた問題解決能力をもち、 その能力を様々な分野で応用できる高度で知的な素養をもった人材育成を目的としている。 本課程が設定した授業科目を履修し、 基準となる単位を合計30単位以上修得し、 修士論文の審査および試験に合格した者をもって課程を修了したものとし、 「修士 (心理学)」 の学位が授与される。
博士課程後期課程の心理学専攻では、 認知・発達・社会・臨床の心理学を核とした研究に加え、 新たな研究領域を開拓して、 現実に有益に対応できる研究を行う人材育成を行う。 本課程に所定の年限以上在籍し、 専修科目12単位を修得しかつ必要な研究指導を受けた後に博士論文の審査に合格した者に 「博士 (心理学)」 の学位を授与し、 それをもって課程を修了したものとする。 専門職学位課程では、 「学校・教育」 「医療・福祉」 「産業・キャリア」 のいずれかの領域で専門性を遺憾なく発揮できる人材養成を目的とする。 課程におかれた諸科目合計48単位以上修得した修了者には、 「臨床心理修士 (専門職)」 の学位が授与されるとともに、 臨床心理士資格認定試験 (財団法人日本臨床心理士資格認定協会) の受験資格が与えられる。
特色
認知・発達心理学専攻と社会心理学専攻では、 文学研究科と社会学研究科が1つになることのメリットを活かして、 「認知」 「発達」 「社会」 「臨床」 といった心理学における重要な領域に焦点をあてた包括的な大学院教育を行うとともに、 領域の枠を超えて共同で研究・教育を行うプロジェクト研究等を行います。 研究職に必要とされる能力はもとより、 心理学研究の方法論・問題解決法をさまざまな分野で応用できる、 高度で知的な素養をもった人材育成をめざした教育を行います。 また、 多様な学生の受入れをめざし、 学部からの進学者をはじめ他大学、 外国人留学生、 社会人の受入れを行います。 前期課程では社会人等の学習計画にあわせた長期在学 (3年) コースも設置しています。
心理臨床学専攻 (臨床心理専門職大学院) では、 臨床心理学に関する知識と技能を体系的に教授し、 教育や医療といった特定領域の高度な知識を併せもった高度専門職業人を養成します。
各専攻の特徴
博士課程前期課程
認知・発達心理学専攻
学校教育の現場や家庭・地域社会を視野に入れて、 人間の行動のもっとも基本的な、 見たり聞いたり、 感じたり覚えたり、 考えたり判断したりすることや、 発達的変化の原理やその障害の研究を主に行います。 また、 学校心理士の資格取得のサポートを行います。
社会心理学専攻
多様な研究法の習得を可能とするため、 実習科目を中心としたカリキュラムを充実させ、 社会や企業内におけるさまざまな社会的行動・認知・判断等を主に研究します。
この専攻では、 狭義の社会心理学だけではなく、 関連する認知科学や数値解析の教育も取り入れ、 また、 プロジェクト研究等の活用によりさまざまな分野に発展できる社会心理学の教育をめざし、 研究者養成を主な目的としています。
専門職学位課程
心理臨床学専攻(臨床心理専門職大学院)
この専攻では、 臨床心理士をはじめとする臨床心理高度専門職業人の養成をめざし、 実務能力の育成を重視した教育を実施します。 カリキュラムは、 心理アセスメント、 心理療法、 地域臨床などの基本科目に加えて、 臨床実習、 さまざまな関連領域の科目、 セルフ・ディベロップメントや臨床心理倫理論などを学び、 臨床心理の高度な専門性とともに、 心の専門家としての倫理観や優れた人格を備えた人材を育てます。
博士課程後期課程
心理学専攻
心理学専攻は、 認知心理学、 発達心理学、 社会心理学、 応用心理学、 臨床心理学を核とする教育・研究領域としつつも、 統合的かつ学際的に新たな研究領域を開拓して、 現実に有益に対応できる研究を行う人材の育成を行います。 博士 (心理学) の学位取得はもとより、 細分化された専門領域の徹底した深い研究と同時に、 心理学研究の本来の目的である、 現実の場での幅広い人間の諸行動の研究をめざします。



