創造性をもつ高等技術者と研究者の養成
現代の様々な産業において活躍できる技術者には、高度の専門知識と技術に加えて幅広い素養と創造力をもつことが求められており、多くの企業では大学院(博士課程前期課程および後期課程)修了者の採用を拡大しています。このような社会的要請に応えるため、総合的、学際的な教育研究を行い、科学技術の急速な発展に対応できる人材を育成しています。また、2006年度の専攻再編に続き、2009年度から数学・物理の理学系分野を設置し、理工学研究科に名称変更しました。
さらに、多くの学生諸君や社会人の方に進学の門戸を広げるため、一般の入試に加えて前期課程に社会人入学試験や特別選抜入学試験、後期課程に社会人入学試験を設けているほか、各種奨学金の拡充に努めています。また、課程修了および学位取得後の就職などの進路については、本大学院における勉学の成果が生かせるよう、指導教員をはじめ大学院スタッフが熱心に対処しています。
- 各専攻とも、学部の各学科の授業にリンクしたより高度の教育を、特に少人数教育の講義とゼミナールによって徹底させています。また、アドバンスドインターンシップと海外実習を置いて学外での研鑽や教育上の経験を積む機会を与えています。さらに、分野によってはPBL(課題研究)を置いて特色を生かした教育を行い、コミュニケーション能力、デザイン能力を修得し、問題の自己解決能力を涵養します。
- 学部の卒業研究に引き続き、前期課程では、指導教員のもとでより高度の理論と実験を通して研究・開発に対する能力の研鑚と、国内外の学会・研究会などでの発表を積極的に行い、プレゼンテーション能力を養成します。修士(工学)のほか、理学系分野では修士(理学)の学位が取得できます。
- 前期課程に引き続いて研究への意欲をもつ希望者のために、後期課程ではより優れた研究成果を挙げられるよう指導を行い、論文審査の上、博士(工学)または博士(理学)の学位を授与します。また、在学期間の短縮修了も可能としています。
学位取得者数一覧(単位:人)
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アドミッションポリシー
関西大学の学是である 「学の実化 (学理と実際との調和)」 を科学・技術の面から実践するには、 一定の基礎学力、 高い知的好奇心、 現実を直視する精神力、 地道な努力を怠らない忍耐力が要求される。 一方、 科学技術の飛躍的な広がりは、 分野を横断した幅広い視野とともに基礎・応用領域縦断型の問題発見・問題解決能力を併せもつ人材を必要としており、 他分野の概念や価値観を受け入れる寛容性と柔軟性が必要とされている。 また、 これまでのサイエンス志向から実践的な 「しくみづくり」 「まちづくり」 「ものづくり」 に取り組む姿勢を明確にすることが要求されている。 理工学研究科では、 学部で学んだ知識と技術をさらに高度に発展・継続させるだけでなく、 新たな研究分野を開拓することを念頭においており、 高度な専門技術者や研究者をめざして、 知的好奇心と意欲をもち、 かつ基本的な努力を怠らない人材を求めている。
カリキュラムポリシー
理工学研究科の博士課程前期課程では、 「システムデザイン」 「ソーシャルデザイン」 「ライフ・マテリアルデザイン」 の3専攻の下に、 「数学」 「物理・応用物理学」 「機械工学」 「電気電子情報工学」 「都市システム工学」 「建築学」 「エネルギー・環境工学」 「化学・物質工学」 「生命・生物工学」 の9分野を置いている。 各分野では、 先端的課題を工学的に解明できる能力を養成するためのゼミナールと研究指導を行っている。 一方、 幅広い知識を修得させるため、 講義科目として分野内専門科目に加え、 専攻共通科目と研究科共通科目を設置している。 さらに、 海外を含む学外研究機関での研修を修了所要単位に含めることを可能としている。 博士課程後期課程では、 広い学識と国際的視野をもつ研究者・専門技術者を養成するため、 国内外の研究機関との連携・交流を強化している。 また、 分野を越えた複数教員の指導を受けて幅広い知識と技術を習得させるため、 分野をおかず総合的な研究指導体制をとっている。
ディプロマポリシー
現代の産業において活躍できる技術者には、 高度の専門知識と技術に加えて幅広い素養と創造力をもつことが求められている。 理工学研究科は、 このような社会からの要請に対処すべく、 博士課程前期課程を 「システムデザイン」 「ソーシャルデザイン」 「ライフ・マテリアルデザイン」 の3専攻に分けている。 各専攻ではそれぞれのコンセプトである 「しくみづくり」 「まちづくり」 「ものづくり」 を背景に、 先端知識や新技術の背後にある現象の本質を理解できる能力、 技術的課題に対してハード面だけではなくソフト面からもアプローチできる能力、 物質の機能を様々なシステムやデバイスの中で発揮させる能力を涵養し、 国際的舞台で次代の産業界をリードできる有能な人材や技術社会システムの先端的研究課題を工学的に解明できる能力を有することをもって基準としたい。 一方、 博士課程後期課程では、 先端科学技術の発展に寄与しうる広い学識と国際的視野をもつ独創性をもった高度な能力を有することをもって基準としたい。
博士課程前期課程
システムデザイン専攻
システムデザイン専攻のコンセプトは「しくみづくり」です。この専攻では、自然科学としての数学や物理学の基礎教育体系を基盤に機械、電気、電子、情報通信の基盤工学についての教育を通じ、これらの分野を横断した幅広い視野とともに基礎・応用領域縦断型の問題発見・問題解決能力を併せもつ学生を育成することを目的としています。そのために、より高い専門的職能につながる知識と技能の修得の場を提供して学生に先端知識や新技術の背後にある現象の本質を基礎から理解できる力を身に付けさせ、国際的な舞台で次代の産業界をリードできる有能な人材や技術社会システムの先端的研究課題を工学的に解明できる人材を養成しています。
ソーシャルデザイン専攻
ソーシャルデザイン専攻では「まちづくり」をコンセプトとしています。そして地域の伝統や産業が今日の生活の中で機能できるようなスタイルを提案することによってまちの活性化をもたらすことに貢献しようと考えています。社会の中で互いに密接に関連する人間的、精神的な要素を取り入れたソフトの分野を参画させながら、エネルギー・環境問題の解決を含めたまちづくりや地域活性化のための工学的なハード面をデザインし、それを推進、実現させます。この考えに基づいて、優れた理論的・実験的素養をもちフロンティアとしての幅広い視野をもった研究者、技術者を育成することをめざしています。これまでのサイエンス志向から実践的な「まちづくり」に取り組む姿勢を明確にするとともに、創造力の涵養に力を入れ、関連する構成要素を統合してより優れた高度な知識を身につけ、かつデザイン力をも養います。
ライフ・マテリアルデザイン専攻
ライフ・マテリアルデザイン専攻では「ものづくり」のコンセプトを設定しています。従来の「つくり方を重視したデザイン」から「使い方を重視したデザイン」への社会の考え方のシフトに同調して、生命体・物質・材料そのものにとどまらず、それらの機能を様々なシステムやデバイスの中でいかに発揮させるかを追求します。すなわち、ライフ・マテリアルデザインとは生物や物質・材料を人間の創造力、構想力、実行力によって生活、産業や環境の場に生かし、それらをよりよいものに改善する営みを指しています。これらの場で生じる様々な課題を解決し、豊かで持続可能な社会を構築していくために必要な、幅広い専門知識と優れた技術力をもった技術者・研究者を育てることを目標としています。
博士課程後期課程
総合理工学専攻
前期課程の各専門領域を担当する分野で研鑚を積み、さらに研究者への道を歩みたいと考える学生は、後期課程における総合理工学専攻に進学することになります。後期課程では前期課程のような分野制度は置かず、総合的な研究指導体制をとっています。これによって、学生は主たる指導教員の指導のもとに、分野を越えて専門の異なる複数の教員の指導を受けることが可能になります。後期課程において行った研究の成果をもとに博士論文をまとめ、審査を受けて学位を取得できます。この後期課程は、学内の先端科学技術推進機構との連携はもちろん、国内の他研究機関や海外の大学との連携・交流を強化拡大し、多面的な研究教育を実践する方針をもっています。在籍学生は自身の研究を通じてこれらの活動に貢献することになり、さらにそれによって広い学識と国際的視野をもつ専門研究者への道を歩むことができます。
教育研究内容
博士課程前期課程
| ■システムデザイン専攻 |
数学分野 物理・応用物理学分野 機械工学分野 電気電子情報工学分野 |
| ■ソーシャルデザイン専攻 |
建築学分野 都市システム工学分野 エネルギー・環境工学分野 |
| ■ライフ・マテリアルデザイン専攻 |
化学・物質工学分野 生命・生物工学分野 |
博士課程後期課程
■総合理工学専攻
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