関西大学 大学院インフォメーション2018
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54Graduate School of East Asian Cultures東アジア文化研究科千里山キャンパス東アジア文化研究科ウェブサイト http://www.kansai-u.ac.jp/eas博士課程前期課程文化交渉学専攻(入学定員 12名)博士課程後期課程文化交渉学専攻(入学定員 6名)グローバルに活躍できる研究者および高度な専門職業人を養成する東アジア文化研究の国際的ハブ 21世紀に入って、東アジア諸国は相互依存の度合いを一層強めつつある。それにもかかわらず、諸国間で感情的摩擦が表面化するのは、他国文化に対するスタンスの未成熟があると考えられる。これを解決するには、自他の文化を優劣や強弱の尺度から評価するのではなく、一国文化をグローバルな視点から把握する視座と手法の確立が求められる。東アジア文化研究科は、一国文化主義的発想を脱却し、東アジア文化を絶えざる他者との交渉の連鎖によって形成された複合体としてとらえる文化交渉学の視点に立ち、東アジアにおける文化交渉の諸相を人文学諸分野から動態的・複合的に分析して、東アジアの文化研究を大きく転換するとともに、それを共有する国際的人材を育成することをめざす。 東アジア文化研究科の教育研究の柱となる文化交渉学とは、東アジアという一定のまとまりのなかでの文化生成、伝播、接触、変容に注目しつつ、トータルな文化交渉のあり方を複眼的で総合的な見地から解明しようとする学問である。そこでは、従来の人文学の学問分野ごとの研究枠組の越境と、ナショナルな研究枠組の越境が求められる。東アジアの文化交渉の全体像を把握する方法を身につけ、国境を越えて東アジア全体を多様な文化接触の連鎖として認識する視座を養うことを目的としている。 本研究科は2011年4月に開設された新しい研究科であるが、その母体となった文化交渉学専攻は、グローバルCOEプログラム「東アジア文化交渉学の教育研究拠点形成」の採択に伴って2008年4月から始動しており、新たな人材育成の拠点として充実した成果をあげてきた。とりわけ、大学院生の研究発信力の強化に力を注ぎ、海外での研究報告や外国語での成果発表にめざましい実績を遺してきた。その実績が評価されて2012年度文部科学省「卓越した大学院拠点形成支援事業」に採択されるほか大学院生独自の論集を刊行するなど、きわめて恵まれた研究環境を実現している。さらに、優れた博士論文に対しては、単著として刊行することも可能な助成事業も独自に行っている。特 色デュアル・ディグリー(DD)プログラムについて 2015年度より、韓国・嶺南大学校大学院東アジア文化学科との間でデュアル・ディグリー・プログラム(DDプログラム)が開始された。関西大学から嶺南大学校に2セメスター留学し、所定の単位を修得して双方の修士論文審査に合格することによって、関西大学から修士(文化交渉学)、嶺南大学校から東アジア学修士の学位が授与される。留学生の受入れ 本研究科では多様な入試制度を用意し、本研究科の理念・目的・教育目標の実現にふさわしい学力をもつ優れた人材を迎えている。特に、国際化する教育・研究の実質化をはかり、国際的な視野をもつとともに学際的な研究能力を身につけた学生を育てることを目標とする本研究科では、前期課程・後期課程ともに定員の約半数を留学生定員と位置づけ、外国人留学生入学試験および外国人留学生特別推薦入学試験による、特に東アジア各国からの留学生の募集に重点を置いている。秋学期入学者について 本研究科の入学時期は原則として毎年4月であるが、セメスター制のメリットをいかし、外国人留学生、社会人および一般を対象に秋学期入学者の募集を行っている。研究科委員会が必要かつ適切と認めた者(若干名)の入学を許可し、春学期入学者と同様の体系的教育が受けられるよう十分な配慮を行っている。修了要件 博士課程前期課程では、必修科目(演習)から8単位、領域選択科目A群から2単位、領域選択科目B群2単位を含む32単位以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けたうえ、修士論文の審査および試験に合格することとしている。 博士課程後期課程では、指導教員の担当する必修科目(演習)12単位を含めて16単位以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けたうえ、博士論文の審査および最終試験に合格することとしている。修了後の進路 前期課程修了者は、後期課程へ進学するか、あるいは各種の教員、公務員、そして企業などへの就職をめざす。いわゆる高度専門職業人の育成を図っている。 後期課程修了者は、課程博士の学位を修得し、大学をはじめとする各種の教育研究機関で活動する研究者および国際交流の場で活躍できる高度専門職業人の育成を図っている。留学生については、すでに実績があるように、海外の大学や研究所等に積極的に送り出すことをめざしている。

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