関西大学 大学院インフォメーション2019
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22Graduate School of Business and Commerce商学研究科千里山キャンパス商学研究科ウェブサイト http://www.kansai-u.ac.jp/Fc_com/grad/博士課程前期課程商学専攻(入学定員 35名)研究者養成・後期課程進学コース高度専門職養成コース博士課程後期課程商学専攻(入学定員 5名)高度な知識を備えた研究者と、 これからの社会で活躍できる高度の専門職業人を養成 商学研究科は経済主体としての企業の行動を分析の中心に据えて、現代社会の経済的諸問題を研究する組織である。また、その研究活動と関わらせて将来を担う研究者や高度専門的職業人を養成する教育組織である。 博士課程前期課程には商学専攻の1専攻があり、そのうち高度専門職養成コースには経営・流通・国際ビジネス・ファイナンス・会計の諸分野に関連した科目が置かれている。これらは戦略マネジメント、流通・国際ビジネス、そしてファイナンス・会計の3つの系に分類され、体系化されている。また、研究者養成・後期課程進学コースには同様の諸科目が並列的に設置され、指導教員の指導のもとで、体系的な科目履修が弾力的に行い得るように設計されている。 博士課程後期課程には商学の1専攻があり、流通・国際ビジネス・ファイナンス、会計・経営に関する諸科目が設置されている。 商学研究科のカリキュラムは全体として次のような3つの特色を有している。 その第一は、何よりも博士課程前期課程に研究者養成・後期課程進学コースと高度専門職養成コースから成るコース制を採用していることと、高度専門職養成コースにおいては特に、経験豊富な実務家による講義を多数開設していることに示されるように、理論と実践の融合をめざすカリキュラム構成にしていることである。学生が高い水準の理論的蓄積とともに優れた問題解決能力=政策提言能力を身につけることをめざしている。 その第二は、流通・国際ビジネス系の諸科目群に端的に示されるように、国内的視点のみならず国際的視点からの研究アプローチを重視していることである。こうしたアプローチの重視は、他面では、多数の留学生を受け入れてきていることにも結実している。また、2011年度より博士課程前期課程の外国人留学生を対象とした「日本語アカデミック・ライティング」を開講し、日本語教育も充実させている。 その第三は、後期課程はもちろんとして、前期課程においても、初年次より専修科目担当の指導教員により、科目履修のあり方と論文作成に関わる教育指導を受けることが可能な仕組みを作り、そのなかで学生が高い専門性のみならず総合性をも兼ね備えた研究能力を涵養できるようにしている点である。特 色コース制の採用(博士課程前期課程)研究者養成・後期課程進学コース高度専門職養成コース目  的大学教員等の研究者になるためのコース。専攻分野について、研究者として自立して研究活動を行うのに必要な高度の研究能力およびその基礎となる豊かな学識を養成する。経営・流通・国際ビジネス・ファイナンス・会計の諸分野で活躍し得る高度の専門的職業人を養成する。特  色専攻分野を担当する専任教員の演習ならびに隣接分野の演習を履修することを通して、研究者たるに必要な知識、方法論、分析力を身につけることが可能となるような個別研究指導を実施する。基礎的能力の涵養とともに、理論的知識と実践的知識の両方が講義および演習を通じて得られるようなカリキュラムを構築する。メッセージ髙見 啓一 さん博士課程前期課程 商学専攻 2015年3月修了入試種別:社会人入学試験勤務先名:学校法人享栄学園 鈴鹿大学 准教授Q.大学院進学の理由を教えてください。A.中小企業診断士の資格を持ち、経営コンサルタントをしていましたが、税法1科目の合格を機に、税理士の資格にも挑戦してみようと門をたたきました。  また、入学試験における筆記試験の免除や、実務家でもある辻美枝先生がおられることから「実務家である自分のための大学院」と感じたことも、関西大学を選んだ理由です。Q.学位論文題名と概要について教えてください。A.題名:多様な事業体の所得課税上の分類について ─LLPを中心に─  概要:平成17年8月より創業促進を目的に制度化された有限責任事業組合(LLP)は、有限責任制と構成員課税が併存する我が国にとっての新しいビークル(事業体)であり、法人と組合、団体課税と構成員課税の峻別基準は何か、という根本命題を突きつけることとなります。そこで、本研究では、LLPに採用されている構成員課税がどのようなロジックで適切に導かれうるのかを、私法学および税法学、類似ビークルの租税判例、米英との比較等から検討いたしました。Q.現在の仕事において大学院での研究や学修が生かされている場面を教えてください。A.辻先生のもとでアカデミックな研究をさせていただいたことにより、大学の教員という選択肢が拓けたことが一番大きいです。  前職の中小企業診断士や経営コンサルタントはその業務の特性上、利益につながるものが業務の中心になります。それは長所でもあり、弱点でもあります。同業務の大量生産・他人の模倣は最も利益が上げやすい半面、自分の業務がルーチン化していくことにジレンマを感じていました。  一方で大学教員や研究者は、教育や研究を通じて、社会に新規性を残すことができます。「研究の一環」として学生とイベントなどの企画を考えることは、この仕事ならではの魅力です。Q.進学を考えている方へのメッセージをお願いします。A.社会人でビジネスの第一線にいる方は、利害関係者のためのアウトプット(仕事)に忙殺されてしまうものです。商学研究科で自身のインプット(研究)に取り組むことで、新たな価値観に出会えるはず。利害関係のない仲間たちとともに、自分の時間を自分のために使ってみませんか。

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