教員紹介

永松 伸吾

永松 伸吾 教授

ながまつ しんご

専門分野・担当科目
公共政策(防災・減災・危機管理)・地域経済復興

メールアドレス:nagamatu
ホームページ:http://semi.disasterpolicy.com/wordpress/

Expert’s Eyes

 災害に強い社会は人々の「意識を高める」ことだけでは達成されません。毎日のように災害のことが報道されているわが国でも、相変わらず急傾斜地やゼロメートル地帯での住宅の開発は続き、災害危険度の高い東京・名古屋・大阪などの都市も開発され続けています。政府の政策を通じ、災害リスクを軽減する行動がだれもにとって特になる世の中の仕組みをつくることが災害経済学・減災政策の目標です。

注目ファイル

・被災した地域経済の復興プロセスについて分析した論文で2007年日本計画行政学会より奨励賞受賞。その知見を活かした「弁当プロジェクト」を提唱し、同年に発生した新潟県中越沖地震で柏崎市の経済復興に貢献。 ・主著『減災政策論入門』(弘文堂)にて2008年日本公共政策学会著作賞、同年村尾育英会奨励賞受賞。 ・2011年に発生した東日本大震災では、被災地の復興事業を通じ失業者の雇用を創出する「キャッシュ・フォー・ワーク」を提唱。岩波ブックレットより同名の著書を出版し、メディアへの出演多数。また、岩手県釜石市にて雇用創出を目的の一つとした仮設住宅支援連絡員事業の立ち上げに関わる。 ・2011年~2014年まで福島県楢葉町の復興推進委員を務め、現在も学生とともに楢葉町の復興に関わる。 ・2015年より南カリフォルニア大学プライス公共政策大学院客員研究員として、災害に起因する移住および帰還に関する国際共同研究に従事。

略歴

1995年(平成 7年) 3月 
中央大学法学部政治学科卒業 (法学士)
1998年(平成10年) 3月 
大阪大学大学院国際公共政策研究科博士前期課程終了 修士(国際公共政策)
2000年(平成12年)11月 
大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程退学
2001年(平成13年)10月 
大阪大学より博士(国際公共政策)を取得
2000年(平成12年)11月 ~ 2002年(平成14年) 3月 
大阪大学大学院国際公共政策研究科 文部科学教官助手
2001年(平成13年)10月 ~ 2002年(平成14年) 3月 
Asian Disaster Prepearedness Center(ADPC)客員研究員
2002年(平成14年) 4月 ~ 2007年(平成19年) 3月 
財団法人阪神・淡路大震災記念協会 人と防災未来センター専任研究員
2007年(平成19年) 4月 ~ 2009年(平成21年) 3月 
独立行政法人 防災科学技術研究所 特別研究員
2009年(平成21年) 4月 ~ 2010年(平成22年) 3月 
財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構 人と防災未来センター 研究副主幹
2010年(平成22年) 4月 
関西大学社会安全学部 准教授
2015年(平成27年) 4月 
関西大学社会安全学部 教授

ゼミ生に聞くBACK STAGE

荒木晴菜さん

答えてくれたのは、
三年次生 荒木晴菜さん

Q.永松ゼミではどんな研究テーマを扱っていますか?
永松ゼミではどんな研究テーマを扱っていますか?

 永松ゼミのテーマは、「安全・安心の経済学と公共政策」。国や地方自治体が行う防災・減災に向けた取り組みについて研究しながら、そこに必要なコストや人員といった経済的な側面も考察しています。
 また、永松ゼミでは単に知識の探究を行うだけではありません。ゼミ活動を通じて議論するための能力、課題把握能力、政策立案能力の3つの能力を身につけることも目標です。そのため、私たちは論理的な思考力が求められるディベート大会などにも参加します。まず自分で考える力をしっかり育む。その上で、安全・安心に関わる公共政策について、科学的根拠に基づいた研究を行っていきます。

Q.荒木さん自身はどんな研究をしているのですか?  私は「減災政策に必要な組織体系」について研究しています。海外の組織体系の事例と、日本の危機管理における組織体系を比較。そうして日本の組織の弱みと強みの両面を認識し、理想的な組織体系を考えていきます。
 この夏は、フィールドワークとして永松先生とゼミ生全員でアメリカへ。ブルーカット山林火災※に伴い設立された、消防組織の第一人者を訪問しました。現在も活動中の組織なので、文献やインターネットでは得ることができない組織の動きや朝礼の様子など、貴重な情報をたくさん教えていただくことができました。これからの研究に、大いに役立てていきたいと思います。
 ※2016年8月16日に米カリフォルニア州南部で発生した森林火災。1300人もの消防隊が消火活動にあたり、住民8万2000人に避難指示が出された。

Q.永松先生はどんな先生ですか?
Q.永松先生はどんな先生ですか?

 とても熱い先生です。私たちゼミ生をいつも応援してくれ、時には厳しく叱ってくれます。
 ディベート大会の際はアメリカ滞在中にも関わらず、メールやスカイプを使って昼夜を問わず私たちの原稿の矛盾点を指摘し、内容を添削してくださいました。
 またアメリカでのフィールドワークの時は、ご自身の研究発表前の多忙な時期にも関わらず、関係者の方々と事前にコンタクトを取ってくださったり、せっかくアメリカに来たのだからとメジャーリーグの観戦やコンサート、ドライブにも連れていってくれたりしました。楽しむときは誰よりも楽しむおちゃめな一面と、一方で懐の深い細やかな心遣いをしてくださる、ゼミ生全員のお兄さんみたいな先生です。

Q.ゼミの雰囲気、また、ちょっとしたゼミでのエピソードを教えてください。  永松先生がとてもオン・オフのはっきりした方なので、ゼミ全体の雰囲気も勉強する時と遊ぶ時のメリハリがしっかりしています。アメリカ滞在中は、4年次生、3年次生の計12人全員で、先生の知り合いの家で2週間の共同生活をしました。フィールドワークから帰ったら、みんなでその日のことを振り返って話し合い。それが終れば遊びモードに切り替えて、ホストファミリーと一緒になってバーベキュー。遅くまで大いに盛り上がりました。「やる時はやる、遊ぶ時は遊ぶ」をみんな徹底しています。
 アメリカ滞在中の朝ごはん当番も全員で順番に担当するなど、先輩、後輩の壁もなく、本当に仲が良いゼミです。

Q.「他のゼミとはここが違う!!」というゼミ自慢を教えてください! Q.「他のゼミとはここが違う!!」というゼミ自慢を教えてください!  やるときは何事にも真剣に、そしてとことんやるのが永松ゼミです。例えば毎年3年次生は理論の構築力、議論能力を鍛えると同時に、ゼミ生同志の親睦を深めることを目的として、東京で開催されるディベート大会に参加します。今年はより良い討論ができるように、大会前日までゼミ室にこもって議論を深めました。その結果、なんと審査員特別賞を受賞!未経験者ばかりが集まって一致団結して乗り越えるので、結果以上に親睦も深まったと思います。また私個人としても関西大会で、ベストスピーカー賞3位をいただきました。これまで人前で話すことが苦手でしたが、これを機にインターンシップで企業を訪れた時も、自信をもって発表できるようになりました。

こんな人はぜひ永松ゼミへ!!
こんな人はぜひ永松ゼミへ!!

 まず、一生の仲間が作りたい人。ディベート大会に向けて議論を深める時は、ゼミ生全員と上辺でなく本音で話す必要があります。そのため大会を終えた時、良い面も悪い面もすべて知った上で、なんでも話せる信頼関係が生まれます。
 真剣に何かに打ち込みたい人にもオススメです。ディベート大会後に一番多かった感想が、「大学に入って初めてこんなに真剣に打ち込んだ」というものでした。それだけ全力で向き合うと大変なことも多いですが、達成感も大きいです。
 あと、社会人に必要な力を大学のうちに身につけたい人にもピッタリです。物事の本質を理解し深く考え、それを理論的に発表する機会が多いため、議論するための能力や課題を把握する力を身につけられます。実際、ゼミに入る前より理論的に考えることが多くなったとか、人前で話すことが自然と得意になったというゼミ生が大半です。社会人として、必要な能力を大学時代に身につけたい人はぜひ、永松ゼミへ。

※この記事は平成28年度時点の内容です。