講義紹介

食の安全学

高鳥毛 敏雄 教授

【食の安全学】高鳥毛 敏雄 教授

Q.「食の安全学」の講義について教えてください。

 この授業では、国内外の食品衛生や食品安全の法律を理解するとともに、日本と世界の食の安全がどのように支えられているのかといった社会の仕組みを学びます。今日本には、海外からさまざまな食品が輸入されており、食材の生産から加工、販売、そして消費者の口に入るまで、実に多くの事業者が介入しています。こうした状況のなかで、国際社会ではどのような基準で食品の輸出入がされているのか、どのように安全管理がなされているのか。そうした安全に関する情報を自ら得て、食の安全を維持していくために社会の一員としてできることは何かを考えます。

受講生の声 ■授業での疑問点を質問に行くと、とても丁寧に解説してくださるので、学びの意欲がどんどん湧いてきます。 ■板書がきれいで、ノートにまとめやすい。 ■自分の食生活に関わるさまざまな事例を学べるのが楽しい。 ■授業では毎回、「〇〇について調べてくるように」と予習課題が出される為、予備知識を持って授業に臨めるので、理解がグッと深まる。 ■この授業を受けたことで、食品の産地や生産者などについても、関心を持って買物をするようになりました。

Q.社会安全学部で「食の安全」を学ぶ意味とは?

 社会安全学部で扱うのは、食品添加物や遺伝子組み換え食品などの科学的な技術ではなく、技術の安全性の評価や安全を維持する方法など、安全の基盤となる社会のシステムです。食を取り巻く状況は時代とともに進化しており、食に関する法律も驚くほどのスピードで変化しています。食品業界においても、企業の利益を上げることを重視するだけでなく、食の安全性をチェックする組織やそれらをマネジメントする人材が求められています。社会安全学部で扱う食に関する幅広い知識と法律などの専門的な知識を備え、社会に貢献できる人材を育成します。

食の安全学

受験生へのメッセージ  学生に常に最新の情報を伝えたいと考え、休日は学会誌などを読むなど、情報収集に励んでいます。趣味はサッカー観戦。サッカーはもともとイギリスの紳士のスポーツとして発展しました。実は、食品衛生や健康学の発祥ルーツもイギリスにあります。一見関係ないことでも、どこかでつながっていることがよくあります。ものごとのさまざまなつながりに目を向けて、意欲的に学んでいく姿勢を学生たちには大切にしていただきたいと思います。

ゼミ生からの一言  一言でいうと、「真面目で優しい」先生です!ゼミの親睦会の席でも、人生について語っていただきました!勉強面では、難しい質問に対してでも簡単な言葉に言い換えて説明してくれます。卒業論文の作成の際も、様々な視点から指導してくれるので、充実した研究を行うことができています。 ※この記事は2015年3月時点のものです。