社会安全学部・総合情報学部の学生らが小学校で津波防災プロジェクションマッピングを行いました

 2021年12月3日、社会安全学部・総合情報学部の学生らが、泉大津市立浜小学校において津波防災プロジェクションマッピングの上映会を行いました。

上映会の前半では同校の小学校5年生が制作した作品を、後半では総合情報学部林武文ゼミの学生らが制作した作品を上映しました。子どもたちの作品は、防災教育について研究している4年生の長坂百絵さんを中心に社会安全学部城下ゼミの学生が制作指導を行いました。子どもたちは、7月から取り組みを始め、大学生から津波や防災の基本を学んだ上で、2学期に作品作りを実施しました。
 当日は、新型コロナウイルス感染症予防の観点から2部に分けて上映会を行いました。天候にも恵まれ、第1部、第2部ともに100名程度の方にお越しいただくことができました。保護者の方や地域の方をはじめ、泉大津市長様、泉大津市教育委員会教育長様、泉大津市危機管理監様など、泉大津市で教育と防災に関わるみなさまにもお越しいただくことができました。
 上映会当日の様子は、浜小学校のWebsiteに掲載されています。
https://izumiotsu.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=2710023&date=20211208&no=1

 上映した作品は、以下のサイトでご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=W6saTutjJgc

 なお、この取り組みは、2021~2022年度関西大学なにわ大阪研究センター公募研究班(研究課題名:大阪の災害の実態解明とデジタルメディア技術を用いた防災教育)の支援を受けて実施いたしました。

※浜小学校における防災学習について
 浜小学校は、津波浸水想定区域内に位置する学校であり、2013年度から、社会安全学部城下ゼミと協働して、毎年度、5年生が防災学習に取り組んでいます。大阪府の想定では、南海トラフ巨大地震が発生した際、泉大津市では、震度6弱の揺れと最大で4.4メートルの津波に襲われる可能性が指摘されています。また、津波避難意識が低い場合、市内全域で2000名を超える犠牲者が発生すると予想されています。一方で、津波避難意識が高い場合は、津波による犠牲者は0名と想定されており、地震発生後の迅速な避難が重要な地域です。
 自分たちはもちろんのこと、地域の人たちも全員が避難できるために、地域に働きかける取り組みを数多く実施してきました。例えば、2018年度は、災害時の外国人支援を目的として、二カ国語防災ポスターと防災に関する英語表現集の制作を行い、地域の諸施設に配布しました。2019年度は、津波避難マグネットを制作し、地域住民に配布しました。昨年度からは、総合情報学部林武文ゼミも加わり、ICTを活用した取り組みを行っています。昨年度は、津波ARを制作し、地域で住民の方に披露しました。