BERC寄附講座「サステナブル経営の実現に向けて」 第4回 イオングループ

講義報告書
2019年10月31日
関西大学社会安全学部
川越 由紀子

2019年10月31日5限、社会安全学部「BERC寄付講座(担当:髙野一彦教授)において、イオンフィナンシャルサービス株式会社 人事部人財開発 宮前 和明部長、イオン株式会社 企業倫理チーム 上村 信夫リーダー、同じく企業倫理チーム 富永 瞳氏が来校され、「サステナブル経営の実現に向けて」をテーマにご講演を頂きました。

イオン株式会社は、小売、デイベロッパー、金融、サービス、およびそれに関連する事業を営むイオングループの純粋持ち株会社として、300社以上のグループ会社の事業活動の管理を行っています。イオンフィナンシャルサービス株式会社は、イオングループの中で金融事業を営む中核会社です。ご講義は、以下の内容で構成されました。

1. イオングループの紹介
2. イオンフィナンシャルサービスについて
3. イオングループのCSR活動について

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本講義では、300社以上のイオングループ会社についてご紹介をいただいた上で、イオングループとして掲げるサステナブル経営への取り組みや目標について、ご説明を頂きました。「豊かな未来のために」という目標のもと、ステークホルダーの方々と共に「社会」と「環境」の二極面から様々な重点課題を掲げておられます。この課題の解決に向けて活動することにより、長期的に消費者の方々から信頼を得ることができ、企業の成長にも繋がります。たとえば、広い敷地持つイオンモール内部においてモールウオ―キングなどのイベントを開催し、買い物を目的に来店されたお客様にも参加していただくなどの活動を行っておられます。

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続いて、イオンフィナンシャルサービス株式会社(以下、AFS様)の事業内容についてご説明を頂きました。イオングループはアジア最大の小売業であることに加え、圧倒的なリテール基盤を持つという、「金融機関」としての2つの強みを生かし、2025年を目標に異業種企業間でのアライアンスを通じた事業の拡大とさらなる発展を目指されています。キャッシュレスが主流になる近年、クレジットカードや電子マネーでのサービスから規模も拡大していくことができる事業であると考えます。
最後に、AFS様の経営理念を通じて、イオングループの一員としてCSR活動と一体化して事業に取り組んでおられることをご説明いただきました。具体的には、ベトナムやフィリピンなどで行っている個人向けローンなどが挙げられます。IoTを使ったローン商品により、いままで融資できなかったお客様に対しても融資ができるようになり、個々人の夢を後押ししています。
「サステナブルな経営」の達成を目指すためには、グループ会社間の事業参画が無くてはならないものであると感じました。


【イオン株式会社様のBERC寄付講座の感想】
2019年10月31日
関西大学社会安全学部
高野ゼミ3年 川越 由紀子

イオン株式会社様の講義を聞き、イオングループ全体で活動されている事業が多いことを理解することが出来ました。例えば、防災活動においてもグループ会社が全体のシステム作りを行っており、関東、中部、関西地域それぞれに拠点を設置されているおかげで、日本全国各地への対応を迅速に行うことが出来ているという枠組みをご紹介頂き、グループ全体で「豊かな未来作り」を行っていらっしゃると感じました。さらに、AFS様は、近年普及率が高まっている電子マネーやキャッスレスを用いた活動を国内だけでなく、海外でも行っており、「金融サービスを通じて、お客様の未来と信用を生かす生活応援企業」という企業理念のもと、社会の持続可能な発展を目標にCSRと事 業が一体化した経営をなされていると知り、グループ会社各社からグループ全体で掲げた目標達成に向けて事業がなされていると感じました。主な事業である小売だけでなく多方面へ事業展開をされているイオン株式会社様の本日の講義を、今後の企業研究にも生かしていきたいです。
本日は、遠方からお越しいただき、ありがとうございました。

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