BERC 寄附講座「企業の社会的責任と消費者教育」第8回 株式会社TBSテレビ

講義報告


2016年12月15日
関西大学社会安全学部3年
山下 義希



 2016年12月15日(木)5時限、社会安全学部「BERC寄付講座(担当:高野一彦教授)」において、株式会社東京放送ホールディングス・株式会社TBSテレビ、コンプライアンス室 神田和則室長と、同総務局法務マネジメントセンター企業法務部 総合リスク管理事務局 兼コンプライアンス室 田辺勝則部次長が来校され、東日本大震災と福知山線脱線事故を事例として取り上げ、「考えるテレビ」をテーマにご講演頂きました。ご講演は以下のような内容で構成されました。


・<福島第一原発事故>から学ぶ取材者のリスク管理と報道機関の使命
・震災報道の基本姿勢
・震災報道時の予想外の事態
・JNNの取材の取り決め
・原発事故取材の安全管理の7つのポイント
・実名報道の考え方


まとめ
 本日の講義では、他業種とは社会的責任が大きく異なるメディアという立場から、TBSグループがどのような思いで何を伝えようとしているかを学ぶことが出来ました。東日本大震災や福島第一原発事故発生時のリアルな現場を懸命に報道する姿は、報道に携わる人々の使命感を強く感じることができるものでした。また、実名で報道することの意味、考え方も知ることができました。公共の関心ごとである事故や事件を単に報道するのでなく、原因や背景を究明し、真実を報道することが社会的責任を果たすということがわかりました。



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神田氏のご講演に多くの生徒が参加しました。

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震災当初の貴重な映像放映していただき、テレビの持つ力を理解することが出来ました。



「株式会社TBSテレビ様のBERC寄付講座の感想」


2016年12月15日
関西大学社会安全学部
高野ゼミ3年 片山 諒人



 本日の講義を受け、東日本大震災の怖さ、放射線の怖さを再確認することになりました。東日本大震災直後の貴重な映像を見せていただき、そこに写っていたキャスターの恐怖や現場の慌ただしさ、さらに避難者の協力し合う姿からはリアリティを感じることが出来ました。このような光景は教科書や写真、被災者の体験談だけではなかなか伝わらないことであり、映像として残すことが出来たことはテレビの強みであり、情報を残す責任だと思います。これから先、震災を風化させないためにも大きな功績だと思います。映像と併せて神田様のお話を聴き、映像と照らし合わせ大変勉強になりました。本日は貴重なお話をしていただきありがとうございました。

2016年12月15日
関西大学社会安全学部
高野ゼミ3年 賀川 綾香



 東日本大震災は大きな被害がありましたが、やはり文字を見たり話を聞くだけでは記憶から薄れていく部分もあると思います。しかし本日の講義で震災の映像を見たことで被害の大きさを改めて実感しました。これもテレビ局の皆さんが映像を残してくれたおかげだと思います。映像を見ることで深く印象に残り、そこから人それぞれ感じることもあると思います。伝え方によって被災者を苦しめることもあるため、メディアは重要な責務がありつつ非常に判断が難しいと思いました。実名判断についてプライバシーの問題や報道機関が殺到することへの避難というリスクもあると思いますが、リアリティを伝えるために、また今後同じような事が起きないようにするためにも実名報道が必要だと感じました。

以?? 上