BERC 寄附講座「企業の社会的責任と消費者教育」第2回、株式会社伊藤園

講義報告

 2014年10月9日(木)5時限、社会安全学部「BERC寄附講座(担当:高野一彦教授)」で、株式会社伊藤園CSR推進部グループリーダー倉持公一氏が来学、特別講義が行われた。
 本講演では、株式会社伊藤園の会社概要とCSRへの取組みに関して、特にCSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)とESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)に焦点を当ててご説明頂いた。倉持様は入社11年目で、CSR部門に配属されてから2年目とのことで、特に倉持様の2年間のご経験に基づいた事例が興味深く、今後CSRを学ぶ上でとても有意義になる内容であった。
 講義テーマは、「企業の社会的責任と消費者教育」で、以下の内容で構成された。

1.社会対応力
2.Win-Win関係構築力
3.グローバル時代の人材育成力
4.伊藤園の事例で考える明日へのヒント
5.結語 経営戦略に組み込む3つの柱

ベルク2-1.jpg これらについてCSRの本来の存在意義やCSVの活用、ステークホルダーに対する考え方、様々な社会貢献活動を中心とした講義内容であった。

ベルク2-2.jpgベルク2-3.jpg 受講者の学生は、講義資料やパンフレットを参考に伊藤園様の講義を熱心に聴講した。

ベルク2-4.jpgベルク2-5.jpg 講義終了後は受講して疑問に思っていることや普段聞けないことを質問し、熱いディスカッションは寄付講座が終了するまで繰り広げられた。

 以下、受講した感想です。

「伊藤園様の講義を受けて」

2014年10月9日
関西大学社会安全学部
高野ゼミ3年 山鹿翔太


 伊藤園様の経営理念はお客様第一主義つまりステークホルダーとの関係性を重視されております。CSRとCSVの両方を活用し、企業が社会に対してどのように取り組まないといけないのかしっかりと把握されていることが感じ取れました。また、社会貢献活動においてもただ単に社会に対して良いことをすればいいということではなく企業、社会、ステークホルダーのお互いの関係がWin-Win-Winになるよう活動をされています。例えば講義で配布された茶殻を使用した封筒にも使われていた茶殻リサイクルシステムが挙げられます。そしてWin-Win-Winの関係がサスティナビリティーつまり持続可能な発展につながります。
 今回の講義を受け企業が社会に対してどのように目を向けなければいけないかまた、CSRの本来あるべき姿やCSVの重要性を学ばせて頂きました。
 本日はお忙しい中、東京からご来校頂き誠にありがとうございます。

以 上


■過去リンク
・第1回 株式会社アデランス