卒業生インタビュー

山本 耕士さん

多様な学びを通して
自分の将来像が見えてきます!
山本 耕士さん(平成27年度 卒業)
吹田市役所 総務部 危機管理室 
2016年4月入社

お仕事について質問!

志望動機は?
 私は関西大学社会安全学部を卒業した後、同大学院に進学しました。日本初の防災の学部の1期生であり、自分が社会に出る際には防災を担う人材でありたいという使命感のようなものがあり、行政組織が中核を成していると考え、公務員を志しました。市役所職員を希望した理由は、自分が大学院生時代まで自主防災組織の研究をしており、市民との距離が近く、地域自らの防災活動に寄与できると考えたからです。
お仕事内容は?
 現在、総務部危機管理室という部署で勤務しています。この部署では市民の「安全・安心」を実現するために防災、防犯などの分野を担っています。私はその中で防災分野の訓練啓発担当として、市民に対して防災講座や、救助用の資機材(人を助けるための防災用品)給付事業、市や関係機関と行う防災訓練などを担当しています。市役所職員というとデスクワークのイメージが強いかと思いますが、地域に出向いて仕事をすることも多いです。
お仕事の
魅力は?
 学んできた防災の知識を生かし、市民の方々と共に「市の防災・減災」を作り上げていく事に大変やりがいを感じています。勉強してきたことと実際の現場では異なり戸惑うこともありますが、直接市民の方々の反応を受けることができるので、日々新たな目標を見つけられます。
 また講座などでお話しさせていただいた後、「今度は私の地区でも講座を行ってほしい」と嬉しいお声がけをいただいたときには、「自分の大学での学びや職場での経験が実を結んだ瞬間だな」と、やりがいを感る瞬間です。

社会安全学部の学びが生かされた!と思った瞬間は?

 防災という特殊な分野を学んでいたことは非常に役に立っていると思います。職場では普段耳なじみのない言葉も多く飛び交いますが、大学で学んだことにより違和感なく仕事に取組めています。加えて、防災になじみのない大学生にわかりやすく講義を行う教授の様子を思い出すことは、自分が市民の皆様に防災講座を行うときの参考になっています。また、社会人になると、学生時代とは比較にならないほどスケジュール管理能力が求められます。なぜなら、信頼を失う主体が自分個人から組織全体へと代わるからです。私はもともとスケジュール管理が得意ではありませんでしたが、大学でのゼミ経験を経て「意識的に」スケジュール管理ができるようになりました。

学生時代にがんばったことは?

 学生時代はゼミ活動でディベートに打ち込みました。ディベートと聞くと喧嘩のような討論をイメージされるかと思いますが、ディベートの9割は圧倒的な知識に裏打ちされた論拠をどれだけ事前に集めるか、つまりどれだけ事前に勉強するかということを指します。私のゼミでは毎週木曜日にディベートを行い、その準備期間は1週間しかありませんでした。限られた時間の中で集中して成果を出すために、1週間でテーマを掘り下げて突き詰めていきます。そのような生活を1年間ほど続けた結果、スケジュールを管理して実現させる自己管理能力と、短期間で成果を出すことのできる集中力を身につけることができました。

社会安全学部の特徴は?

 専門性と多様性の両立です。
 「安全・安心」な社会を実現するためには、多種多様な分野の知識が不可欠です。そして社会安全学部ではそれを実現するために、幅広いカリキュラム、教授陣から学ぶことができます。入学当初は将来の目標や就きたい職業もはっきり決まっていませんでしたが、社会安全学部の環境の中で、自分が理想とする将来像を見つけることができました。そのため、現在の進路を選んだ時も不安や後悔はありませんでした。 もし、将来やりたいことがまだ見つかっていない人は、多種多様な学びが詰まった社会安全学部で、自分の「専門」を実現してみるのも、素敵な選択肢だと思います。

最後に、受験生・在学生にメッセージをどうぞ!!

 社会安全学部の学生になって一番変わることは時間の使い方ではないかと思います。大学生になるとおそらく、人生で最も自由な4年間が始まります。ぜひこのゴールデンタイムを利用して自分の興味の幅を広げ、様々なことをどんどん追求していってもらいたいです。そういった先に、人とは違う自分だけの個性が磨かれていくのではないかと思います。私は「社会安全学部は学生1人ひとりを支えてくれる素晴らしい学部だ」と肌身で感じながら学生生活を送ることができました。みなさんもぜひ光る個性を見つけて、発揮できるキャンパスライフを送ってください。