社会安全学部とは

「安全・安心」をキーワードに
誰もが輝ける社会を創造します

 自然災害や社会災害は、普段は気がつかないような、私たちが生きる上での問題を浮き彫りにします。社会安全学部では、安全・安心というレンズを通して、私たちが生きる社会や人間、自然を洞察し、そこにある問題を解決することで、自然災害・社会災害の最小化を目指しています。
 具体的には、法学、政治学、経済学、経営学、心理学、社会学、理学、情報学、工学、社会医学など、多様な学問分野による教育を展開し、また、これら既存の学問を総合して、問題を解決する能力を養います。

社会安全学部の概要

学部・学科等の名称
「社会安全学部 安全マネジメント学科」
(英訳名)Department of Safety Management,Faculty of Societal Safety Sciences,Kansai University

学位の名称
学士(学術)
(英訳名)Bachelor of Arts and Sciences

入学定員
275名(収容定員1,100名)

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

 社会安全学部(以下「本学部」という。)では、安全・安心な社会の創造に寄与することを目標に、高等学校の教育課程における幅広い知識・技能を基礎として、防災・減災対策や事故防止、危機管理のための政策立案とその実践に関する知識・技能を学び、安全問題を総合的に分析、考察、マネジメントできる思考力・判断力・表現力を修得して、安全な社会の実現に向けて主体的に貢献しようとする者を、本学部に適性のある人材として受け入れます。特に、以下の観点を評価する多様な入試制度を通じて本学部への適性の有無を判断します。

1 特定の科目にとどまらず、高等学校までの各教科・科目を全般的に習得し、基礎的な学力を十分身に付けている。
2 新たな知識・経験を積極的に獲得し、新たな課題を探求し、課題解決に挑戦しようとする「考動力」の基盤を有している。
3 社会の安全問題に関する国境や文化を超えたコミュニケーションに必要な現代社会の情勢や歴史的・地理的背景に関する知識、文章の読解力と、自己の考えを明確に述べるのに十分な語彙力・表現力を有している。
4 社会の安全問題を論理的・科学的に把握して検討する上で必要な基礎的な数学的思考力と自然科学に関する知識を有している。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

 社会安全学部では、現代社会が直面する安全上の諸問題を読み解き、その解決策を提案する実践的な能力に優れた文理融合型人材の育成を目的としています。その学問分野は、社会とのインターフェイスを必要としているため、以下の点を踏まえて、基礎から応用までバランスのとれた教育課程を編成しています。

1 教育内容
(1)教養教育
ア 社会安全に関する諸課題について幅広い知識を身につけるため、安全・安心な社会の創造に必要な基礎的理論や、ツールの体系に関する多様な学問知を養成する。
イ シミュレーションや体験実習を取り入れたカリキュラムを編成し、社会安全に関する諸問題を解決するための実践的な思考判断力を養成する。
ウ 外国語の読解力やコミュニケーションスキルを身につけるため、1~3年次に必修の「英語科目」を配置し、実践的な英語力を養成する。


(2)専門教育
ア 「基礎科目」では、社会安全学の土台となる知識を幅広く段階的に学ぶ。「共通専門科目」では、防災・減災、事故防止、危機管理に関する最新の専門知識を体系的に修得する。
イ 防災・減災、事故防止、危機管理についての専門性を高め、安全に関する学びを深めるために、「専門科目」に「社会災害マネジメント科目」と「自然災害マネジメント科目」をおく。「社会災害マネジメント科目」では、現代の産業社会において発生する様々な事故や事件を対象とし、事故防止、減災、労働安全、ヒューマンエラー、リスクマネジメント、危機管理、企業の社会的責任、安全のための法システムなどについて学ぶ。「自然災害マネジメント科目」では、自然災害のメカニズムを分析し、防災・減災の方法や被災者支援、復旧・復興計画、自助・共助・公助(行政の役割と自己責任、公共政策)のあり方、危機管理体制などについて学ぶ。
ウ 「統合科目」では、少人数の演習(入門演習、基礎演習)を通じて学習態度の醸成とアカデミックスキルを獲得するとともに、社会調査・事故調査に関する実践的な実習、高度な情報処理実習などを通じて、専門的知識と技能を修得する。
エ 「専門演習」と「卒業研究」では、上記各科目で学んだ内容をもとにより専門的・実践的なテーマを設定し,ゼミ形式によるきめ細かい指導のもとで課題を探求することによって、自然災害や事故の現状を総合的に理解して政策を立案できる高度な専門知識と実践力を修得する。


2 教育評価
(1)講義科目においては、学期末に実施する定期試験などにより、知識・技能の修得に関する到達度を評価する。
(2)演習科目においては、具体的な問題に対する報告・討論・ディベート・プレゼンテーションなどを通じて、論理的思考、演繹・批判的思考、問題発見及び問題解決の能力を評価する。
(3)単位修得状況及びGPAなどの指標をもとに,必要な知識・技能を十分に修得できていないと判定された学生には、勉学や履修のあり方について個別指導を行う。
(4)「専門演習」を履修するに値する基礎的な知識・技能が修得できているか否かを判別するために、2年次終了時に単位修得状況の確認を行う。
(5) 4年間の学修成果は、必修科目である「卒業研究」において評価する。研究活動の経緯、卒業研究論文とその発表を評価の対象とする。

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

 社会安全学部では、安全・安心な社会の創造に寄与することを目標に、防災・減災対策や事故防止、危機管理のための政策立案とその実践に関する学びを通じて、高度な情報処理能力を有した社会貢献型の人材を養成する教育を推進しています。具体的には、地域的・国家的・国際的な安全問題を総合的に分析、考察、マネジメントする方法を学び、下記の能力を身につけた者を、安全・安心な社会の実現に貢献できる防災・減災のスペシャリストと認め、学士(学術)の学位を授与します。

1 (知識・技能)
地域生活と社会活動上の安全問題を読み解く基礎的知識を修得し、専門的観点からその問題解決に向けた方策を立案し実践できる。
2 (思考力・判断力・表現力等の能力)
安全の維持・継承の仕組みを理解し、安全確保のための方策を考案し、異分野の専門家や技術者とのコミュニケーションを通して「考動力」を発揮し、社会に貢献することができる。
3 (主体的な態度)
安全問題の解決のために自ら課題を探求し、社会的視野をもって主体的に課題に取り組むとともに、異分野の専門家や技術者と協働することができる。