本学科は、2007年に発足したばかりで、まだ卒業生を送り出しておりませんので、他学科とは異なり「就職/進路状況」を掲載できません。ここでは一般的な解説をさせていただきます。よく、「数学を学んで、就職はあるの？」と聞かれますが、これは大きな誤解です。日本でも各地の大学に数学科がありますが、概して就職状況は良いようです。すべての自然科学の基礎ともいえる学問である数学を習得した人材は、社会のさまざまな局面から需要があり、大学で学んだことを直接・間接に生かせる職種はいろいろあります。代表的な就職先として、コンピュータ関係、金融(保険、銀行、証券)関係、製造業、教育関係、公務員などが挙げられます。金融関係については、意外に思われるかもしれませんが、保険の設計などをはじめ、数学の素養が必要とされる職種が存在します。また、中学・高校の教員免許も取得できますので、これも進路の有力な候補といえるでしょう(教員採用試験に向けての地道な努力は当然必要とされます)。数学の場合、学部の4年間だけでは、なかなか研究レベルには到達しません。更に深く学ぶため、(同じ大学の、あるいは他大学の)大学院へ進学する人も多くいます。大学院の前期課程(2年間)まで進めば、自分で研究することの面白さがわかってきます。独自の定理を証明して、学術論文を発表できる場合もあります。研究者をめざして、更に後期課程(原則として3年間)へと進学する人もいますが、前期課程修了後、前述のような一般企業や教育関連に就職する方が多数派でしょう。