入国管理局の統計によれば、2008年に日本政府が難民と認定して受け入れた数は57人でした。これは前年に比べて16人増えています。また、難民とは認定しなかったものの、人道的な理由を配慮して受け入れを決定した者は過去最高の360人で、合わせて417人を保護することになりました。日本は1982年に難民認定制度を作り、生まれ育った国を離れざるをえなくなった人たちを海外から受け入れてきました。年間受け入れ数が一桁だった時期を考えると、417人は大きな増加になります。
一方、2008年に国連難民高等弁務官事務所が保護した難民は1050万人に上ります。私たちは新聞やテレビを通じて難民保護を要請する報道をよく目にします。そのため、難民の多くが経済的に豊かな、いわゆる先進国に受け入れられているように思いがちです。しかし実際に難民を最も多く受け入れているのは、アフガニスタンやイラクの隣国であるパキスタン(178万人)で、それにシリア、イランと続きます。確かに難民の多くは距離的には日本から遠く離れた地域の出身者です。日本までたどり着く者はほんのわずかしかいません。しかし生まれ育った国を追われる人たちの数は年々増えています。受け入れ数をどうするかを含めて、国際社会の一員として日本に何ができるかを考えていく必要があります。
政策創造学部では、このような問題に取り組むために、国際協力や国際社会への貢献を考えるカリキュラム(国際社会論、国際協力とアジア、国際公共政策、地球市民論など)が幅広く展開されています。 |