KANSAI UNIVERSITY

「日本」から「世界」への発信

「日本」から「世界」への発信 ~その担い手となるために~

じっと見つめ合う…。でも。

相手と気持ちを共有する。廃墟に立ちすくむ他者と共感する。世界の様々な地域の人々とともに一つのことを成し遂げる。漠然とこのようなことができたら良いな、と思い、考えている人は結構多いのではないでしょうか。では、何をどう共有すればよいのでしょうか? 共感が継続的な力となり、何年何十年とかかるプロジェクトを協力してやり遂げる力となるのでしょうか?相手と真摯に向かいあう。そうです。でも、じっと見つめ合うだけで他者の抱えている「かけがえのないもの」を理解しあえるという関係が容易に築けるわけではありません。

外国語を徹底して学ぶ ―手がかりとしての「外国」語。

そこには、会話が必要です。存分に語り合うことによって初めて信頼関係は構築されるでしょう。涙のわけ、喜びの理由、自分たちの社会的・経済的状況を語り合えなければ継続的な関係は築けません。そのための「言葉」を学んでおきましょう。まずは、「英語」などの言語を、流暢ではなくてもキチンと使えるようにしておかなければなりません。でも、それは、第一歩です。あなたは、英語で自分の国のこと、住んでいる地域のことを説明できますか? 相手も同じでしょう。あなたが、どこかの地域で仕事をしようとするとき、英語などだけではなく、その人の「母語」を知っていたら(日本国内でも、その地域の言葉など)、語り合うことの内容はグッと深まるのではないでしょうか。例えば、インドでは、英語で一応の仕事ができるといわれています。しかし、憲法に明記された言語だけでも23あるのです。10億を超える人々が生活で用いる言語は、実に300を超えています。

文化的・社会的背景をふまえて-「常識」なるものの吟味。

自分が正しいと思っていること、社会の「常識」だと考えていること、がそうではないと思い知らされる機会を体験してください。首を横に振るのが「yes」だったり、聖なる場所では「帽子」をかぶらされたりするのは珍しいことではありません。これこそ「正義」だと信じて行動することが相手にとっては紛れもない伝統・文化の「破壊」あるいは「侵略」なのかもしれません。善意をもって語り合い、行動すれば分かり合える、ということが成り立つ局面のほうが少ないのです。世界のあらゆる地域の人々がそれぞれの歴史をもち、文化を育み、社会的・文化的背景をもった仕組みのなかで日々の生活を営んでいるのです。その置かれた政治的・経済的環境は大きく異なり、多様な「格差」があります。それぞれの「違い」に興味をもち、それを学ぼうとする姿勢を培うこと。自分の価値観を押し付けない、という当然のことをふまえ、でも自分の考えを自信をもって語れるようになりたいものです。

国際社会で活動する、国際社会に翔くということ。

政策創造学部は、「地球市民の育成」をめざしています。最近は少し使われるようになってきましたが、このあまりなじみのない言葉――「地球市民」って何?とよく聞かれます。上述してきた基本的な姿勢と資質を育みつつある「市民」ということになると思います。外国には、「地球市民学部」という学部を持つ大学もあるのですから、学問としても一応の内容と体系を持ちつつある言葉なのです。私たちは、地球上のあらゆる国と地域で活躍しうる人材がこの学部から生まれ、翔いてくれることを期待しています。また、そのための教育カリキュラムを準備しています。

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