KANSAI UNIVERSITY

学部長からのメッセージ

時代をとらえ、担いつづける総合力を
― 「政策」で結ぶ社会の変化と人びとの生活 ―

政策創造学部長 小西 秀樹教授 政策創造学部の学位授与方針は、「現代社会における多様な問題を総合的、学術的に把握、考察し、課題と解決策を見いだす能力、それを実行・実現する力」を修得していることです。政策的な思考力と行動力の修得を掲げるこの方針は、「学の実化」という関西大学の伝統的な教育理念を基調とするものです。すなわち、関西大学が21世紀、変化する社会、人びとの生活とどう向き合い、「学の実化」(「学理と実際との調和」、「国際的精神の涵養」、「外国語学習の必要」、「体育奨励」)の具体化をどう図るのか、そのひとつの答えが2007年4月の政策創造学部設立でした。現代社会の多様な動きと価値観に誠実に向かい合い、理解すること、そのうえで課題を解決するためのより望ましい政策を考案し、実現しうる人間力の養成が、21世紀関西大学の使命、本学部の使命ということです。

本学部教育の基軸は、思考力と表現力を磨く1年次からの少人数ゼミ科目、英語のみならず多様な言語を扱い、まさに世界の多様な文化や価値観を理解しようとする科目、そして政治学、経済学、法律学、経営学を主とする多様な専門科目です。1年次秋学期から2年次のゼミについては「地域政策」、「グローバル・スタディーズ」、「政策公務」といったテーマ別クラス編成となっており、自身の学問的関心を深め、キャリアデザインに役立てることもできます。特色ある取り組みとしては、長期短期の海外研修、公務員志望者を主対象とする政策公務セミナーがあります。さらに、学部や大学が実施する社会連携事業、地域貢献活動への参加も可能であり、実際、大学と社会の架け橋となって奮闘する学生もいます。3年次から4年次のゼミ活動の成果にもとづく「政策提言シンポジウム」も開催しています。生きた社会は、勉学やキャリアデザインに多くの刺激、ヒントを与えてくれるでしょう。

これら多様な学びを貫くものは、「政策」をキーワードに「地域」、「国際」といった観点で現在を考え、将来社会を担おうとする学生の志であり、そうであってほしいと願っています。日々、政策的解決を要する問題は深刻さを増しています。多様な学問分野や実践を通じ、今この社会で起きていること、その詳細な過程を理解し、変化の方向性を考察することができるでしょう。一方、政治や経済、人間行動や組織の本質を長期的に考察するうえで歴史に学ぶ姿勢も必要でしょう。また、社会を担うということは、それが人びとの具体的生活に関わる問題である以上、大きな倫理的責任を伴います。多角的な学術的観点を磨き、社会生活に対する鋭くも温かい理解力を深めていくことが要請されます。

本学部で「政策」を学ぶということは、「国際」、「地域」に関わる諸問題を縦横に、多様な学問分野や活動に挑戦し、この時代をとらえ、担いつづける力、いわば、あらゆる角度で、あらゆることを学び、あらゆることに携わって、なお意気高く、しかも謙虚に自らを活かしきろうとする総合力を養うことです。「学の実化」の真髄は、まさにこのことでしょう。本学部は昨年度、創立10周年を迎えました。学生のみなさんの志が実現されうる、主体的な学びの場でありつづけるため、本学部は、ひきつづき教育の質向上に取り組みます。

2018年4月1日

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