学部長メッセージ

学ぶこと・共感・勇気       文学部長  吾妻 重二

私たちが生きる現代社会はグローバル化が進行するとともに、個々の立場がさまざまに主張され、複雑な様相を呈しています。私たちはかつて経験したことのない新たな時代を迎えているといえます。このような時代に必要なものは何でしょうか。

まず必要なのは「学ぶこと」です。大学は講義や読書を通じて視野を広げ、知識を蓄えてみずからの知性を磨くところです。関西大学文学部は「総合人文学科」のもと、そのような「学び」を支援するために19の多彩なディシプリンを設けています。範囲は文学・語学・歴史・地理・哲学・教育・映像・心理など、人間の営みとしての文化全体にわたります。人間とは何か、文化とは何か――そのような総合的学習を進めるための柔軟なシステムときめ細かな指導を行っているのです。

次に大切なことは他者への「共感」です。学ぶことは自分一人の世界で完結するものであってはならないでしょう。自己は他者とともに生きているということをいま一度想起してください。文学部はゼミでの発表や議論など、互いを知り、互いに向上しあう仕組みを準備しています。教師と学生で行うゼミ合宿も活発に行われています。これらを通じて、社会に通用する発想と知恵を養うことができます。

もう一つ必要なのは「勇気」です。私たちは内向きにならず、常に外の世界に目を向ける必要があります。文学部では海外留学や語学短期研修を積極的に支援しています。もっと研究を進めたいなら、大学院に進学するという方法もあります。関連する人文系大学院として「文学研究科」と「東アジア文化研究科」が開設されているので、これらに勇気をもってトライするのも良いでしょう。

受験生の皆さん、学び、共感し、勇気をもつことで前途を切り開いてください。文学部はそのような人を心から歓迎し、応援します。