教員紹介基礎法

[基礎法]教授佐立 治人

  • 専門分野

    中国法制史

  • 研究テーマ

    法律の定めに違反しない限り刑罰を受けることはない、という罪刑法定主義の思想は、中国で生まれ、中国で発達したことを証明しようとしています。

  • 学部ゼミ紹介

    南宋の桂万栄が編集した『棠陰比事』を読む。『棠陰比事』には百四十四の短い裁判実話が収められており、返り点、送りがなのついた江戸時代の和刻本をテキストに、一人一話ずつ翻訳する。

  • 大学院演習科目紹介
    東洋法史研究(法政研究コース)

    帝政時代の中国(秦から清まで)の法律の特色は、あらゆる法律違反が、すべて刑罰に帰着することである。刑罰体系を定めた法律は「律」である。故に「律」こそが、中国法の中で最も重要な法律ということができる。完全な形で残っている律のうち、最も古いものは『唐律』である。この科目では、唐律そのものを講読しながら、唐律を適用した裁判例をも検討し、帝政中国の法律に対する理解を広げたい。