学生の声 Students' VOICE(コンピューティング系)

コンピューティング系 4年次生 宗片 大輝さん(Hiroki Munekata)

独学で始めたWebサイト制作

子どもの頃からゲームが好きで、攻略サイトをよく見ていました。そのうちゲームの攻略法より、Webサイトそのものに強い興味を抱くようになりました。当時は、Webに関する知識もほとんどありませんでしたが、独学でHTML(Webサイトを構成する言語)を勉強し、サイト作りに没頭していました。大学では、趣味だったインターネットと情報分野について、もっと掘り下げて学びたいと考えていました。しかし、情報系の学部はほとんどが理系。オープンキャンパスに参加し、ここなら根っからの文系である私でも理系分野の学びにチャレンジできることを知り、総合情報学部への進学を決めました。

授業で芽生えた“ユーザビリティ”への意識

インターネットだけでなく、テレビなど映像分野にも魅力を感じていたので、1年次には動画撮影と編集の基礎を学ぶ『映像基礎』やドロー系ソフトを修得できる『グラフィック基礎』など、メディア系の実習をよく履修していました。私自身は、社会系分野の授業はあまり履修していませんでしたが、他にも興味深い授業がたくさんあり、ひとつの学部でありながら映像制作やプログラミングから、法律や経済まで幅広い学びを実践できる総情の多様性を実感します。2年次に履修した『Web情報システム論』は、今に至る自分の研究テーマが明確になった授業です。この授業では、インターネットの歴史からブラウザの変遷、さまざまな言語についてなど、広くWebの概論を学びます。これまで我流で勉強してきた断片的な知識が線として繋がり、より深いWebへの興味と"もっと深めたい"という強い思いが芽生えました。中学生や高校生の頃は、見た目の派手さやエンターテインメント性など、表面的なデザインでサイトを見ていましたが、Webについて学ぶにつれ、情報のプラットフォームとしての使い易さや、掲載されている情報の在り方など、多角的に見つめることができるようになりました。

ゼミで得たプロモーションサイト制作のチャンス

3年次からは、Webデザインや電化製品の操作パネルなど、人と道具(モノ)のコミュニケーションの接点であるさまざまなUI(ユーザインタフェース)に着目し、使う人の目線で広く"デザイン"について研究するゼミに所属しています。ゼミでは、まずHTML5の書籍を題材に、ゼミ生各々が内容をまとめて発表し、基礎知識のレベルアップを図ります。その後は、学んだ知識を使ったアプリケーション作成に取り組み、実装や応用の仕方を学びます。私はHTMLの構築経験はありますが、プログラミングには苦手意識がありました。そんな時は、プログラミングが得意なゼミ生にアドバイスもらったり、逆に自分の知識を共有したりと、お互いに協力しあいさまざまな課題に臨んでいます。 ゼミでの研究に慣れた後期は、3~4人のグループで先生からのテーマに取り組む、プロジェクト課題が始まります。私たちのグループのテーマはなんと、実際のサイトを作成するというもの。これは堺市から依頼を受け、市のプロモーションサイトを職員と協力して構築するプロジェクトで、もちろん私にとっても"仕事"としてWebサイトを構築するはじめての機会でした。

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さまざまなことを学んだ貴重な経験

このプロジェクトで求められていたのは、ただ単にサイトのデザインだけを作るのではなく、多数展開されている堺市のコンテンツを整理・再構成し、歴史や観光、伝統産業などのテーマごとにわかりやすく、かつ魅力的に内外に発信するサイト。まず最初にカードソートという手法を用いて、展開するコンテンツの整理・区分けを行いました。みなさんは、サイトで探している情報が、ナビゲーションのどこに行けばあるのか判らないことはありませんか?このように、制作側が意図したグルーピングと、ユーザ側の認識にズレが生じると、情報を効果的に配信することができません。カードソートは、こうしたズレを是正するために、各コンテンツをどの情報グループに格納すれば、ユーザを迷うことなく誘導できるかを客観的に検証するための手法。実際のサイト構築で試みたのは、はじめての経験でしたが莫大なコンテンツを情報分類し、説得力のあるナビゲーション構成をつくることができました。 制作では、私がデザインを、他のメンバーはコーディングとユーザビリティの検証を担当し、それぞれの得意分野を生かした役割分担になりました。私がもっとも気を付けたのは、年齢もインターネット経験もさまざまな不特定多数のユーザにとって、本当に使い易く判りやすいデザインになっているかということ。自分の主観で作る個人制作とは違い、プロジェクトに関わる多くの人からの意見を整理し、サイトとして落とし込むのはとても難しい作業でした。何度も壁にぶつかりましたが、ユーザビリティに配慮したモノづくりや、コミュニケーションの大切を実感できた大変有意義な経験になりました

本当の使い易さとは?論理的に追求したい

大学生活も残り1年になった今は、スマートフォンとPCサイトにおけるUIの違いをテーマにした卒論に取り組み出したところです。 スマートフォンや、iPadをはじめとするタッチパネル型端末のナビゲーションには、直感的なアイコンを配したものが多いですよね?かたやPCサイトのナビゲーションは文字中心のものが多数を占めています。主流になりつつあるタッチパネル型UIの利点を、うまくPC向けサイトにも組み込むことができないか、実際にデザインしながら検証する研究です。ゼミで積み上げてきた知識を活かして、誰にとっても使い易いUIを作りたいと思っています。 私はここ総情で、物事を論理的に見つめる視点を身につけました。何事も表層の善し悪しや感覚で判断するのではなく、常に自分に対して"本質は何か?"という問いを投げかけ続けることが大切なんですね。総情で得た知識・経験をが、今後どのように発展していくのか、私自身楽しみにしています。

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受験のための勉強と思わずに、前向きに取り組むことが大切。 きっと何かに繋がっていくはずです。