学部概要

学生の声(Students' VOICE)コンピューティング系

学生の声一覧

コンピューティング系 4年次生 柴村 有香さん(Yuka Shibamura)

総合情報学部の魅力は本格的な制作環境が整っているところ。

映画『スターウォーズ』に感動し、CG(コンピュータグラフィックス)に興味を持ちました。高校では理系でしたが、周囲の友人の中でCGを本格的に学びたいと思っていたのは私だけだったと思います。進路選択の時期には、CGや映像の勉強ができる大学を探すようになっていました。総合情報学部は、スタジオをはじめマルチメディア教室などの設備も充実していて、本格的な機材を使って勉強することができる数少ない学部。これが総合情報学部を選ぶ決め手となりました。

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授業で学んだ作品制作の流れ

入学後は、メディア系とコンピューティング系の授業を積極的に履修しています。印象に残っている授業は、実習科目の「制作実習(映像基礎)」。学生がグループに分かれ、自分達で企画から制作までの全てを行います。
一番大変だったのは、企画書のOKを先生にもらうことでした。初めての企画書作成は苦労の連続、自分が考えていることを相手に伝える難しさを痛感しました。授業時間以外にも、グループのメンバーで空いてる時間をみつけてはミーティングを重ね、みんなの意見をまとめて、ようやく企画書が通ったときは、とても嬉しかったですね。制作作業も面白かったですが、企画を作り上げていく過程そのものが、貴重な経験になりました。そして、この授業を受けてから、映画や映像作品を見るときは、ストーリーを楽しむだけでなく、カメラアングルや制作者の意図、メッセージについて考えるようになりました。

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アルゴリズムを学んで、日常生活にも変化が

CGや映像の勉強する上で役立った授業は、「インテリジェントコンピューティング」。この授業ではアルゴリズムについて学びます。アルゴリズムとは数学やコンピュータで問題を解くための効率的な手順を形式化したもののこと。この授業では、迷路のスタートからゴールまでの最短ルートを導き出すための効率手順を考えます。プログラムは難しいという人もいますが、私はゲーム感覚で楽しみながら取り組むことができました。CG制作にももちろん役立つ知識ですが、こういった考え方を知ったことで、普段の生活の中でもどうすれば効率よく動けるかを考えるようになり、以前より要領よく物事をこなせるようになったと思います。私は、メディア系・コンピューティング系の科目を織り交ぜて学んでいるため、学ぶ幅が広くなって、自分では思いもしなかった新しい視点を発見できていると思います。

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ゼミで気付いたCGの奥深さ

ゼミでは、大阪の都市景観の変遷を可視化する研究をしています。江戸時代末期、大正時代、戦後そして現在の大阪の景観をCGにより復元するもので、このプロジェクトに数人のゼミ生と一緒に取り組んでいます。これをきっかけに、CGに本格的に取り組むことに。最初は教材を見ながら独学で制作していたので、とても苦労しました。そんな時、プロジェクトの一環でプロのCGクリエイターの方と接する機会に恵まれ、プロが制作した作品を目の当たりにしました。現場の技術や表現法についてアドバイスをいただき、こんなことができるのか!と自分の表現の幅を広げるきっかけになりました。時には行き詰まってしまうこともありますが、そのハードルを乗り越える度に、自分が成長していることが実感できるので、苦にはなりません。それにゼミメンバーはそれぞれの研究内容が違っても、切磋琢磨できるよきライバル。他のゼミ生が頑張っている姿を見ると私も頑張ろうという気持ちがわいてきます。

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人の心を動かすものを作っていきたい

このプロジェクトでは、より多くの人にこのコンテンツに触れてもらうために、Web上でFlashコンテンツとして配信します。どうやって現在の大阪の街ができたのかを画面で操作しながら、歴史の事柄だけでなくその時代に流れている空気を感じてもらえるコンテンツにしたいと思います。この学部で学ぶうちに、自分が作った作品で誰かの心を動かしてみたいという気持ちが大きくなっていきました。将来も映画にこだわらずおもちゃやゲームの企画など、感動を与えられるような仕事に携わりたいと思います。

目標を定め、それに向かってひたすら突き進んでいってください。
(2011年度掲載)

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