KANSAI UNIVERSITY
  • 関西大学ホーム
  • 入学試験情報
  • お問い合わせ一覧
  • 交通アクセス
  • キャンパスマップ

教員紹介

教員の著書

教員の著書一覧

「議論」のデザイン
メッセージとメディアをつなぐカリキュラム

牧野 由香里

(ひつじ書房/2008年9月刊行/474頁)

「議論」のデザインメッセージとメディアをつなぐカリキュラム

内容紹介

コミュニケーション能力とは、いったいどのような能力でしょうか。コミュニケーション能力が高まるとは、どのような能力の獲得を意味するのでしょうか。コミュニケーション能力の獲得を支援するためには、どのような方法が有効なのでしょうか。この本は、これらの問いに対して、理論研究と実践研究から導かれた一つの答えを提案しています。

著者からのひとこと

授業科目「コミュニケーションと能力」を受講して、さらに深く学びたいと思った人にお薦めします。この本は研究者向けの学術書ですから、大学生には難しいかもしれませんが、「一回読んだだけでは意味がわからないけれど、繰り返し読んだらだんだんわかってきた」という声も寄せられています。歯ごたえのある内容に挑戦したい人はぜひ図書館で手に取ってみてください。

目次

  1. 序章 「議論」のテザインにむけて ―証明と物語―
    1. 0. 1. 研究の目的
    2. 0. 2. 背景と意義
    3. 0. 3. 教育方法論としての「議論」
    4. 0. 4. 本論の構成
    5. 0. 5. 展開の意図
  2. 第1部 コミュニケーション能力の多元性
    第1章 問題意識 ―形式的評価―
    1. 1. 1. 導入
    2. 1. 2. 実験の目的と方法
    3. 1. 3. 分析と考察
    4. 1. 4. 実験の課題
    5. 1. 5. まとめ
    第2章 脱文脈化と再文脈化 ―欧米の思想史と評価観―
    1. 2. 1. 導入
    2. 2. 2. 欧米社会の思想史
    3. 2. 3. 多元的な視点の図式化
    4. 2. 4. 米国のコミュニケーション教育
    5. 2. 5. まとめ
    第3章 形から入る学習文化 ―日本の思想史と評価観―
    1. 3. 1. 導入
    2. 3. 2. 日本社会の思想史
    3. 3. 3. 国語教育の歩み
    4. 3. 4. 言語教育の発展
    5. 3. 5. まとめ
    第4章 メッセージの能力とメディアの能力 ―多元的評価―
    1. 4. 1. 導入
    2. 4. 2. 多元的な能力
    3. 4. 3. 情報教育の課題
    4. 4. 4. 多元的な評価
    5. 4. 5. まとめ
  3. 第2部 メッセージとメディアの多層性
    第5章 議論の十字 ―「議論」の化学反応―
    1. 5. 1. 導入
    2. 5. 2. ゆるやかな「議論」
    3. 5. 3. 議論研究の成果と課題
    4. 5. 4. 「議論の十字」モデル
    5. 5. 5. まとめ
    第6章 論理の多様性 ―形状と色彩の表象―
    1. 6. 1. 導入
    2. 6. 2. 対照修辞研究
    3. 6. 3. 明示的論理・暗示的論理
    4. 6. 4. メッセージとメディアの法則性と多様性
    5. 6. 5. まとめ
    第7章 物語による説得 ―情動反応とイメージ―
    1. 7. 1. 導入
    2. 7. 2. メッセージとメディアの階層構造
    3. 7. 3. 二つの情動反応
    4. 7. 4. イメージと物語
    5. 7. 5. まとめ
    第8章 対話による倫理 ―価値の共同構築―
    1. 8. 1. 導入
    2. 8. 2. 対話と倫理
    3. 8. 3. 対話の責任
    4. 8. 4. 物語の倫理
    5. 8. 5. まとめ
  1. 第3部 メッセージ構築と内省的メディア
    第9章 カリキュラムのテザイン ―教材開発と授業設計―
    1. 9. 1. 導入
    2. 9. 2. 論理的思考の可視化
    3. 9. 3. 「内省的メディア」としての教材
    4. 9. 4. 「循環的な学び」としての授業設計
    5. 9. 5. まとめ
    第10章 カリキュラムの量的評価 ―演繹的な問題解決学習―
    1. 10. 1. 導入
    2. 10. 2. カリキュラムデザインの意図
    3. 10. 3. カリキュラムの開発・実施・評価
    4. 10. 4. 演繹的な問題解決学習の課題
    5. 10. 5. まとめ
    第11章 自律的学習のための学習環境 ―帰納的な問題解決学習―
    1. 11. 1. 導入
    2. 11. 2. 教育思想とカリキュラム
    3. 11. 3. 自律的学習と学習環境デザイン
    4. 11. 4. 帰納的な問題解決学習の課題
    5. 11. 5. まとめ
    第12章 カリキュラムの質的評価 ―知識と体験の融合―
    1. 12. 1. 導入
    2. 12. 2. 徒弟制と親方
    3. 12. 3. 価値の介入
    4. 12. 4. 価値の共有
    5. 12. 5. まとめ
  2. 第4部 メッセージ構築と社会的メディア
    第13章 メッセージ構築とグループ学習 ―道具・手段というメディア―
    1. 13. 1. 導入
    2. 13. 2. 「社会的メディア」とグループ学習
    3. 13. 3. 論理構築力とメディア活用能力
    4. 13. 4. メディア活用能力とグループ学習
    5. 13. 5. まとめ
    第14章 遠隔ネットワーキングと実践共同体 ―関係性というメディア―
    1. 14. 1. 導入
    2. 14. 2. 遠隔地を結ぶ授業改善の実践共同体
    3. 14. 3. 実践共同体への参加
    4. 14. 4. 実践共同体における熟練
    5. 14. 5. まとめ
    第15章 カリキュラムとしての「議論」 ―システムというメディア―
    1. 15. 1. 導入
    2. 15. 2. 「弱さ」を出発点とする「相互編集」の仕掛け
    3. 15. 3. カリキュラムとしての「議論」に求められる要因
    4. 15. 4. 活動システムと「議論」
    5. 15. 5. まとめ
    第16章 拡張的学習と「マルチローグ」 ―媒介者というメディア―
    1. 16. 1. 導入
    2. 16. 2. 第3世代eラーニングとしての拡張的学習
    3. 16. 3. 物語の中の「マルチローグ」
    4. 16. 4. 媒介者としての教師
    5. 16. 5. まとめ
  3. 終章 カリキュラムデザインの仮説的二極 ―システムとドラマ―
    1. 17. 1. 導入
    2. 17. 2. 対話デザイン・プロジェクト
    3. 17. 3. 化学反応と積み重なる十字
    4. 17. 4. ことばとイメージが生み出す逆転のドラマ
    5. 17. 5. まとめ

このページの先頭へ