教員の著書
内容紹介
本書は「映像の技術」「映像の表現」「映像制作におけるモラルや倫理観」を関連付け、統合的に学ぶことを目的としております。これまでの映像制作に関する書籍は、映像技法が中心となったものが多く、情報発信者のモラルや責任といったところについて学ぶものが十分ではありませんでした。
そこで、「誰のために、どのような意図で映像は制作されているのか」、「そのためにどういった映像制作方法がとられているのか」、「そこで求められるモラルとは何か」を統合的に学んでもらうためにこの本を執筆しました。
映像制作をする人材の中でもディレクターやプロデューサが身につけておくべき技術や知識、また態度の育成に役立ててもらえればと思います。
また、本書はワークブック形式をとっているので、学習者が自ら企画を考え、映像を制作するなど、映像制作の一連の流れを経験できるようにしています。多くの方々に読んで、 実際の映像制作に活用して頂ければ幸いです。
著者からのひとこと
この本は、メディアを活用して情報を発信したいと考えている「あなた」のために書かれたものです。
「メディアを介して情報発信」することは、お金もかかり、技術も必要なことであると思われてきました。
ところが、時代は大きく変わりつつあります。インターネットをはじめとした情報通信技術(ICT)が発達し、これまでプロフェッショナルしか情報を発信できなかった時代から、誰でもが簡単に情報発信が出来る時代になってきました。これまで放送局が独占していたメディア制作とその発信を、あなた自身で出来るようになったわけです。誰もが情報発信できる時代に、情報をどのようにデザインし、発信していくことを学ぶことはとても重要なことです。
ぜひこの本を読み、メディア表現論を受講して、情報発信に対する考え方、態度を振り返り、受け手にわかりやすい形で自分の伝えたいことを伝えるには、どのように情報をデザインしたらよいか学んでほしいと思います。そして、映像制作実習を通して、実際に映像制作し、情報発信者として実践的な知識・技能・態度を身につけましょう。
目次
- はじめに
- 第1部 メディアとは何か
- 1章 メディアを制作する
- 2章 メディアの種類と特性
- 第2部 映像メディアについて学ぼう
- 3章 テレビ番組のジャンル
- 4章 ドキュメンタリー映像
- 5章 ドラマ
- 6章 CM
- 第3部 映像メディアをつくってみよう
- 7章 映像制作の基礎
- 8章 ドキュメンタリー制作
- 9章 ドラマ制作
- 10章 CM制作
- 参考文献
- 索引
- あとがき