KANSAI UNIVERSITY

授業紹介

HOME > 授業紹介トップ > 講義紹介『文化共生学』

講義紹介『文化共生学』

「さまざまな文化、個性を持つ人々が、いかによりよい関係築き共に生きていくかを考える。」森仁志准教授

教員紹介へ

文化共生学について語る前に、私が文化共生学を研究するに至った経緯を簡単にお話しさせていただきます。

大学時代は経済学部に籍を置き、もっぱら部活動であるラグビーに熱中していました。大学卒業と同時に某テレビ局に就職し、社会人生活をスタートさせたのですが、就職後間もなく、自分はラグビーの本場オーストラリアで、どれくらい通用するのか試したいという想いを抑えきれなくなり、わずか1年足らずで退職。単身オーストラリアに渡りました。

.

相互理解のために、考えなければならないこと。

オーストラリアでは、クラブチームに所属してラグビーに打ち込みました。私の生活していた地域は人種差別が激しく、試合中にフィジー人のチームメートに観客から罵声があびせられたり、私自身、アジア人として街中で差別されたりしました。差別が引き起こす人種や民族の対立を目の当たりにし、次第にどうすれば文化の違う人々、価値観の違う人々が共に有意義に過ごすことができるのかを考えるようになりました。

帰国後、文化の異なる人同士の共生についてもっと考え、学ぶために大学院に入り直し、そして今に至っています。

世界中にはさまざまな文化・価値観があります。互いの理解を深めるためには、むやみに違いを強調するのではなく、共通する部分も同時に意識し、いわば「似たもの同士」として共感しながら対話することが大切なのではないか。共通点と差異をバランス良く見ていくことで、よりよい相互理解が進むのではないかと考えています。

.

他者との共生、対人関係の在り方。それらの延長線上にある『人間の健康』。

授業では「目に見える他者」はもちろん、日常的にはあまり目立たない、いわゆる「目に見えない他者」にも注目します。例えば、日本国内の地域社会での日系ブラジル人との共生、あるいは、国境を越えたいわゆる「発展途上国」の人々との共生、さらに、同性愛者など普段はあまり目立たないけれども身近に存在する性的マイノリティの人々との共生などについても考えます。社会に出れば、否応なしに価値観の違う人たちとも接していかなければなりません。対人関係がうまくいかないと、とても大きなストレスになりますし、結果として心身の健康を崩しかねません。この学部の大きな目標である「人間の健康」をより大きな視点でとらえれば、よりよい対人関係の在り方を考えることも重要なテーマの1つだといえます。

私は自らの経験から、興味を持った事柄が、あるきっかけで新たな興味を呼ぶことがあることを実感しています。この学部では、スポーツと福祉に興味を持つ学生が共に学んでいます。多様な学生の価値観にふれることで、そこから自分の新たな関心を発見したり、問題意識を深めたりすることもできるのではないでしょうか。

.

履修学生の声 1年次生 和田怜子さん

高校生・受験生のみなさんは「文化共生学」と聞いて、どんな授業を思い浮かべますか?数学や英語のように、明確なイメージをお持ちの方はきっと少ないと思います。世界や地域の中で起きる文化摩擦や、マイノリティとの共生などをテーマに、異なる状況にある人々がどうすれば争うこと無く、豊かな関係を築き共存していけるかを考える。それがこの『文化共生学』です。

シミュレーションを通じて先入観を取りはらい、異文化について考える

この授業の大きな特徴は学生参加型の授業だということ。ここではテーマに対して答えが用意されているわけではありません。異文化間で起きるさまざまな問題や課題について、シミュレーションやディスカッションをしながら私たち学生自身が考えていきます。

『貿易ゲーム』は、先進国と発展途上国の関係性について考えることがテーマのシュミレーション。まず、いくつかに分かれたグループに“はさみ” “紙” “定規”が配られます。それらで●や■の紙を作り、グループ間で“貿易”を行います。しかしアイテム数や種類はグループごとに異なり、当然そこには不平等な状況が生まれます。各グループを国、紙を資源、はさみや定規を技術力に当てはめてみると、アイテムが揃ったグループは先進国、逆に乏しいグループは発展途上国といえます。このように、普段はなかなかイメージしにくい国同士の関係性を擬似的に体験し、それぞれの立場に立って考える。異文化間の問題を限られた情報の中だけで判断するのではなく、先入観を取り払い、双方の立場にたって問題を客観的に捉えること。それが解決方法を導きだすきっかけになるのではないでしょうか。

これからも取り組んでいきたい大切なテーマ

最近は、家族にも「よく勉強しているね」と言われるようになりましたよ。テレビや新聞でニュースを見ていても、これまでとは考え方や捉え方が変わってきたように感じます。

『文化共生学』と出会い、これまで以上に学ぶ事が楽しくなりました。大げさかも知れませんが、価値観が変わったと言っても過言ではありません。次年度以降も、継続して取り組んでいきたい大切なテーマになりました。

.

お問い合わせ

人間健康学部の内容は・・・

堺事務局 堺キャンパスグループ

〒590-8515
大阪府堺市堺区香ヶ丘町1丁11番1号
Tel.072-229-5022

お問い合わせフォーム

入試に関しては・・・

このページの先頭へ

.