関西大学 人間健康学部

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すこやか教養講座(第5期)の第6回を開催しました

  • ■日時

 728日(土)に、すこやか教養講座(第5期)の第6回を開催いたしました。

 

講 師:関西大学人間健康学部教授 森下 伸也

テーマ:「ユダヤの偉大な知恵 ユーモア」

 

ユダヤ人は世界中で大変優秀な民族として有名です。たとえば、実業界や芸術界、学問の世界で活躍する人びとの中ではユダヤ人が大きな割合を占めており、ノーベル賞の受賞者の実に2割がユダヤ人とまで言われています。また、ユダヤ人は優れたユーモアをもつ人びととしても知られています。今回は、関西大学人間健康学部教授の森下伸也先生とともに数々の映像資料を見ながら、ユダヤ人を支える知恵とユーモアの力の秘密に迫りました。

ユダヤ人にとって「知恵」と「ユーモア」は非常に密接な関係があります。事実、ユダヤ人の用いるヘブライ語では知恵のことを「ホフマ」といい、その言葉は同時に「ジョーク」をあらわします。日々交わされるユダヤ・ジョークの中からユダヤ人は一級品のコメディや芸術作品を生み出してきました。

その一方、ナチスドイツによるホロコースト(大虐殺)に代表されるように、ユダヤ人には数々の苦難と長きにわたる迫害の歴史がありました。V.フランクルの著作『夜と霧』には、強制収容所の過酷な状況の中を生き延びる知恵として日々のちょっとしたユーモアに明日への希望を託す姿が描かれています。

彼らの優秀さを支え、迫害に対抗する力となったユーモア。私たちは「面白いもの」「楽しいもの」としての側面からユーモアを捉えがちですが、今回の講座を通して「生きる力」としてのユーモアの姿を学ぶことができました。

 

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