関西大学 人間健康学部

講演会・シンポジウム等Seminer

すこやか教養講座(第3期)の第1回を開催しました。

  • ■日時

皆さんは、人生の中でどれだけ自分の立身や出世について考えますか?
学生の方なら、将来なりたい職業や進みたい道があったり、社会人の方なら
目指したい役職があるかもしれません。

人間健康学部で行われているすこやか教養講座は第3期を迎えました。
1回目は、人間健康学部学部長でもある竹内洋先生が「日本人の立身出世
主義」という内容で講座を行いました。

日本人は、古くから身分制に捕われてきました。筋目の社会の中で、
能力があっても家筋によってその人の人生は左右されてきました。
ところが明治維新以降、文明化を遂げる日本では、急速に身分に
捕われずに立身出世を考える風潮が高まります。地方の田舎から
都会に大学に行くために上京する若者が増えたのです。

かつての学生である書生は上京して堕落してしまった者も結構多
かったといわれています。しかし、その深層には都会に出て苦学を
することで、立身出世を夢見るというロマンがありました。また、ささ
やかな出世でも癒しを求められる文化がありました。つまりは修養
こそが大切だとされていたのです。果たして、今の豊かな社会の中
で皆さんは立身出世に夢や関心を抱くことができていますか。それ
とも、脱落してはいけないとばかり思っているのではないでしょうか。

昔と今の日本人の価値観を大いに考えさせられる内容だった竹内
先生のこの講座。皆さん終始真剣に耳を傾けていらっしゃいました。

01.jpg

02.jpg

次回以降も充実した講師陣でお届けしますので、
ご期待ください。ひきつづきご応募お待ちしております。

すこやか教養講座(第3期)ご案内
http://www.kansai-u.ac.jp/Fc_hw/2011/09/3.html