関西大学 人間健康学部

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シリーズ 笑いの総合科学(第1期)の第3回を開催しました。

  • ■日時

6月12日(日)に、シリーズ 笑いの総合科学(第1期)の第3回を開催いたしました。

講 師:文京学院大学准教授 大島希巳江
テーマ:異文化コミュニケーションにおけるユーモアの役割

 「異文化コミュニケーション」という言葉を聞くと、どのようなことを想像されるでしょうか。
ひとつの文化は国籍や民族にとどまらず、たとえ同じ国の中の人であっても、地域、業種、
年齢、社会的立場や性別など、その人が身を置く場所によってそれぞれ固有のものが
形作られます。違った文化背景をもつ人同士が意志の疎通をはかる際にはそれぞれの
人が「当たり前」と思っていることが違うため、文化摩擦が起こることがあります。
そういった場合に、ユーモアはコミュニケーションの潤滑油としての役割を果たします。

 講座では、ユーモアが普段の会話の中だけでなくビジネスの世界においても活用されており、
ユーモア度の高い人ほど営業成績が良い傾向が見られることを紹介されました。
また、海外では職場における問題を解決する際に、「ユーモア・コンサルタント」が
活躍する事例を挙げられました。

 コミュニケーションにおけるユーモアの効用を確認した後、職場において手軽に
ユーモアを導入するためにサインプレートを利用する方法を勧められました。
たとえば、病気で職場を離れる際に自分の机の上に「故障中」のサインプレートが
あるだけで、ユーモアあふれる人であることを伝えられたりそれをきっかけとして
職場内のコミュニケーションを円滑にしたりすることができます。

講座の最後には先生の英語落語が披露され、日本古来の伝統芸能を英語という
また違った文化から触れる機会を得ることができました。

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次回以降も充実した講師陣でお届けしますので、ご期待ください。
ひきつづきご応募お待ちしております。

シリーズ 笑いの総合科学(第1期)ご案内
http://www.kansai-u.ac.jp/mt/archives/2011/06/1_2.html

※注意事項
「シリーズ笑いの総合科学」では、テキストを使用します。
(テキストは講座開始時に、定価2,940円を2,500円で販売しております。
講座テキストをご購入の方には、各担当の先生方に直筆のサインを
入れていただけます。)