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7月10日(月) に関西大学客員教授 植田和男氏による学術講演会を開催しました!

2017/07/31

 経済学部主催の植田和男客員教授(共立女子大学国際学部教授、東京大学金融教育研究センター長)による学術講演会「国際資本移動:その光と影」を6月10日(月)9時~11時30分(第1時限)に第2学舎3号館E201教室において開催しました。

植田和男客員教授   植田和男客員教授

 第1次大戦が始まる直前までは金融資産は活発に国際的に取引されていたが、2度の大戦で資本の国際移動はストップし、第2次大戦後の25年間は厳しい資本移動規制を受けたものの、1970年代に各国が変動為替レート制に移行してからは資本移動が自由化され、1989年のベルリンの壁崩壊をきっかけに、金融市場のグローバル化は再度加速していったという事実をデータを交えながら説明されました。

植田和男客員教授講演会の様子   植田和男客員教授講演会の様子

   さらに、国際資本移動のデメリットの1つである、国際金融危機・通貨危機を中心に、その発生メカニズムについて講義されました。そこでは、経済学部生には馴染みのあるGDP恒等式を国際収支と組み合わせることで、財政赤字が経常収支を赤字にすることを示され、これは資金の外国からの借り入れを意味すると説明されました。さらに、その財政赤字によってインフレーションが生じ、これにより経常収支の赤字が膨らんだり、外国で高金利政策がとられたりすると、外国からの借金の返済や新規借り入れは困難になると説明が続きました。そして、1980年代の中南米諸国のデフォルト(債務不履行)が米国の金利引き上げをきっかけに起きたことを例に挙げてこのメカニズムを解説されたので、受講生の理解は一層深まりました。

植田和男客員教授講演会の様子

 最後に、資本移動が銀行を介して行われると、危機の構造が見えやすくなり、危機時に解決策等の相談が比較的容易になることを指摘されました。

 記事提供 : 経済学部 菅田 一 教授

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