学部概要

海外体験から学ぶ

現地での経験を生かし、アメリカの経済格差に迫る。

経済学部経済学科 4年次生塩手 愛理 塩手 愛理さん
留学で目の当たりにしたアメリカの格差社会。その原因を探究しています。

高校時代よりも幅広いフィールドでたくさんの出会いを経験し、見識を広げたいと考えていた私は、全国各地から多くの学生が集まる関西大学に進学しました。経済学部を選んだのは、「お金」が私たちの暮らしと切っても切り離せないものであり、将来どの分野の職業に就いたとしても経済学の知識は必ず役立つと考えたからです。

1年次は経済学の基本分野であるミクロ経済学とマクロ経済学を中心に学びを深める日々。身近な個人消費から国家の財政や市場といった巨大な経済活動まで、幅広くそのメカニズムを知ることができ、新しい発見の連続で刺激的でした。

そして、2年次の秋からは関西大学の認定留学制度を利用し、アメリカのサウスカロライナ大学に念願の語学留学。熱心に授業を受けることはもちろんですが、教会での慈善活動や現地の小学校で日本文化を教える取り組みなどにも積極的に参加しました。その中でも特に力を入れてがんばったのが、地域の公民館で行う読み聞かせのボランティアです。部屋の四隅に私とアメリカ人のスタッフ3人がそれぞれ配置され、遊びに来た子どもたちは各自で好きな場所に座ります。初めは私の語学力や外国人であることが影響し、誰も前に座ってくれません。しかし、読み聞かせの練習を何度も粘り強く行ったり、あえて日本人作家の本を用意したりと、試行錯誤するうちに子どもたちと打ち解けることができました。その時の感動は今でも忘れられません。日本では普通の私でも、アジア人自体が珍しい現地では、子どもたちにとって異質な存在です。この活動を通し、相手の立場に立って物事を考える重要性にあらためて気付きました。また、ボランティアで出会った子どもたちの多くが、経済的理由により満足に学校に通えていない事実を知り、その衝撃が強く印象に残っています。アメリカには先進国で豊かな国という先入観があったのですが、格差社会の現実を目の当たりにし、イメージが大きく変わりました。

現在は長期留学で得た経験を生かし、「アメリカの経済格差」をテーマに卒業論文を執筆しています。現地で目の当たりにした経済格差が生まれた原因や、その現状を受け入れているアメリカ人の国民性について、南北戦争などの歴史的背景も踏まえながら探究していく予定です。

KEYWORD
格差社会

ある基準において社会の構成員が階層に固定化され、階層間の隔たりが大きい社会のことを「格差社会」と呼びます。格差はさまざまな領域で存在しますが、特に重大なのが所得格差や賃金格差といった経済的格差です。グローバル化が進行するなかで、先進諸国でも貧困層の拡大が見られ、世界的な問題になっています。相対的に格差の少ない社会とされてきた日本も、不況や産業構造の変化により格差の拡大が懸念されています。

私を伸ばす3つの講義
  • 社会保障論

    国家が国民に最低限の生活を保障するための各種制度について、その基礎知識を分かりやすく学べます。それまで年金や保険のことをあまり知らなかった私にとって、今後生きていく上でも、とてもためになる授業でした。

  • 財政学

    日本における財政の現状・課題や、税金の仕組みを一から教わることができます。少子高齢化による社会保障費の増大といった問題に対し、自分の意見をもてるようになりました。

  • 北東アジア経済論

    何かと世間をにぎわす日本と韓国と北朝鮮の関係について、歴史を振り返りながら、その変遷を勉強できます。各国の思惑を理解できるようになり、ニュースの見方も変わりました。

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