学生の声

関西大学経済学部では、これからの時代に即した経済学について、それぞれの専門領域から取り組むことができる4つのコースを新たに設けます。ここでは、先輩たちの声を通してそれぞれのコースをご紹介します。

経済政策コース

実社会で起きている問題を題材にデータの扱い方や作り方を身に付けます

ゼミでは、「地方の人口を増やすために必要な政策とは何か」「男性の育休取得率を向上させるには」など、社会で起きている課題や出来事について、理論やデータを用いながらグループで研究を進めています。既に存在するデータを大量に用いたとしても、新たな政策を作ることが難しい場合も多々あります。そのため、データの深掘りや、回帰分析という手法を用いて新たにデータを作ることにより、考察を進めました。また、発表スライドもわかりやすい表現を意識してまとめ、学内のゼミナール大会や他大学との合同発表会に参加してきました。こうして学びを深める中で、税制や社会保障などのニュースに対して、その政策の成立過程に考えを巡らせるようになりました。

4年次生岸田 佑太さん

歴史思想コース

現在の経済や社会を深く理解するには、そのルーツを探ることが有効です

日本を含めた世界の経済社会の歴史やその背景となった思想について学び、現代の社会と経済の成り立ちやその課題を解決するためのヒントを考えます。ゼミでは日本の経済社会のさまざまな事柄を歴史的な視点から考察しています。例えば、大阪の中心市街地のルーツは豊臣秀吉による開発にあり、その痕跡は今も数多く残されています。加えて、大阪市内の河川に渡し船が多いのは、江戸時代以来の河川舟運と大阪の経済的繁栄に由来することも知りました。現代と過去は密接に関係しており、歴史的な出来事やものの見方は現在の経済や社会を理解するうえでも役立つことを実感しています。

4年次生塩路 彩奈さん

産業
企業経済
コース

マーケティングの知識を学んだ上で自分の興味を自由に掘り下げることができます

企業のマーケティングや地域経済について学んでいます。先日は飲料メーカーの流通チャネル戦略について、コンビニやスーパーとは異なる自動販売機のビジネスモデルを調べました。身のまわりに当たり前にあるモノやコトを再検証して、自分の認識が変わる点に面白さを感じています。4P分析などのマーケティング手法を身に付けたうえで、卒業論文の執筆を進めています。「ウィスキー業界の産業構造と競争戦略」をテーマに、大手メーカーのマーケティング戦略分析を行い、地域活性化の事例となる蒸溜所の見学にも出かけました。教科書で学ぶだけでなく、自分の興味に引き寄せて調べられる点に魅力を感じています。

2023年3月卒業梅澤 莉央さん

国際経済コース

世界各国におけるジェンダーギャップについてデータを用いて分析しています

ゼミでは主にデータ分析を用いて、世界の男女格差とスポーツの関わりについて研究しています。具体的には、オリンピックのメダル獲得数と、政治・教育・健康・経済という4つの指標に基づく男女格差のデータの関連を調査しました。分析を進めてみると、教育と経済がメダル獲得数に影響しているという結果が見えてきて、女性の進学率が低い地域ではスポーツの練習量が少ないことや、女子スポーツ大会の賞金額が少ないと女子アスリートの育成が進まないといったことが考察でき、データに対する理解が進みました。今後はデータ分析に使用する指標を増やして男女格差の実態をつかみ、格差が世界に与える影響を詳しく研究するつもりです。

4年次生平木 丞之介さん

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