学部概要

実証分析から学ぶ

仮説を立て、客観的なデータで実証する。

経済学部経済学科 4年次生宋 敏哲 宋 敏哲さん
幅広い分野から関心のあるテーマを選び、追究していく楽しさを感じています。

私が高校生だったころに、ロンドンでオリンピックが開催されました。当時のニュースで「オリンピックによる経済効果」という言葉をよく聞いたため、世の中にどれほどの影響を与えるのか調べてみようと思い、Webで検索してみることに。すると、チケットの販売収入以外にも、テレビの放映権や広告収入、宿泊代、道路やスポーツ施設の整備など、広い範囲で莫大なお金が動くことを知って、かなり驚きました。そこで大学では、社会のできごととお金の関係を深く理解するために、経済学を学ぼうと決意。数学と現代社会が好きだったこともあって、経済学部への入学を決めました。

入学後、経済学の基礎的な理論を学び、先生や仲間と議論するなかで、経済学は研究できる分野が幅広いだけでなく、研究方法も多彩だと実感するようになりました。例えば、消費税増税について研究するとしたら、歴史の面からも、統計で分析することも、経済理論にあてはめて考えることもできます。一人ひとりが自分にぴったりの研究テーマと研究方法を見つけられるのが、経済学の魅力だと思います。

私自身は、国家や市場など、おおきな視点から経済をとらえたいと思い、2年次の秋からマクロ経済学のゼミに所属。経済理論が実際の経済現象にあてはまるかどうかを、統計学を使って実証する計量経済学を学んでいます。また、「政治への関心の高さ」と「経済成長率」の間に関係があるかどうかを調べるため、実際のデータをもとに、グループワークで分析を行っています。

一般的に、少子高齢化が進んで高齢者優遇政策が行われると、若者の労働意欲が低下し、経済成長が妨げられると考えられています。この考え方にしたがうならば、若者に有益な政策が採用されると、経済成長率が上昇するということになります。そこで私たちは、「若者の投票率が上がれば、経済成長率は上昇する」という仮説を立てて、データから検証することにしました。最近の衆参両議員選挙や都道府県の知事選の投票率と、その時点の経済成長率を調べ、回帰分析という手法を用いて相関の有無を検討しようと考えています。

まだ研究は始まったばかりですが、できれば諸外国のデータも分析して比較を行い、結果をもとに卒業論文を作成しようと思います。先生からは、「研究が進んでいないテーマで興味深いね」と期待していただき、研究意欲が高まっています。

KEYWORD
回帰分析

何らかの変量(値が変化するもの)があるとき、その変動の要因となる数値と結果となる数値の関係を、データを用いて統計的に明らかにしていく手法が「回帰分析」です。ここでは、「若者の投票率が高いと、経済成長が進む」という仮説を立て、さまざまな選挙の年代別の投票率と、地域ごとの経済成長率のデータを集めて分析することで、仮説が正しいかどうかを検証しようとしています。

私を伸ばす3つの講義
  • 日本経済論

    戦後日本の高度経済成長の原因を探り、現代日本の経済現象について考察する科目です。授業を通じて、新聞の経済記事の内容が理解できるようになってきました。

  • 産業組織論

    企業が市場全体に対してどう影響を与えるかを、企業の行動分析から考えます。同時に、どのような企業行動が経済全体にとって最も望ましいかについても考察します。

  • 統計学

    「カジノ経営が儲かる理由」など、興味深い話題を通じて、基礎的な統計学の理論や統計学特有の考え方を学びます。統計学をわかりやすく解説してもらえる科目です。

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