カリキュラム

教員エッセイ

第22回進化するKUBIC

商学部教授  川上 智子(マネジメント専修)

 商学部の創設100周年を記念して始まった学部の公式事業「関西大学ビジネスプラン・コンペティション」KUBIC(キュービック)。毎年10月に本選会を開催し、2008年にはこの事業を含む4つの教育プログラムが文部科学省「質の高い大学教育推進プログラム」(教育GP)に採択された。
 ビジネスプランの作成による教育は、私自身がかつて起業で新事業開発に携わっていたこともあり、着任後まもなく1年次生の基礎演習で始めた。チームで新しいビジネスを考えるという作業を通じて、商学部で学ぶ楽しさを知ってほしいと考えていた。教科書に載っていないことを発見し、創造する作業は受験勉強を終えたばかりの1年次生には新鮮だったようだ。
 その後、2003年に在外研究の機会をいただき、アメリカのビジネススクールで本場のアントレプレナー教育に関わる貴重な経験をした。滞在先の大学では、工学部や医学部の保有する技術をビジネススクールの学生が事業化し、知的財産権はロースクールが守るという仕組みが構築されていた。素直に感動した。
 そして帰国後、商学部の創立100周年事業に関わることになり、商学部の未来に向けての事業として、全国規模のビジネスプラン・コンペティションを商学部の同僚と立ち上げたのである。
 現在、KUBICは、商学部全体で取り組む事業として定着しつつある。ひとえに、商学部の先生方と職員の方々、そして何より、教員の指導の下でがんばっている歴代KUBIC学生実行委員のボランティア・メンバーのおかげである。
 学生の学生による学生のためのイベントとして、今後もKUBICが進化し続けることを願っている。

『葦 №141号』より(一部加筆・修正)

2010年09月17日更新
※役職表記は、掲載当時のものです。

      ☆KUBIC2010本選会については、こちらをご覧ください。

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