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2017.03.13

商学部学術講演会〔6月21日 幸島博起氏〕を開催しました!

  2016(平成28)年6月21日(火)13時〜14時30分(第3時限)に、関西大学千里山キャンパス第2学舎1号館B棟B401教室において、日立化成株式会社経営戦略本部グローバル人財総務センタグローバル人財企画部アドバイザの幸島博起氏を講師に迎え、「BtoB企業の新製品開発プロセス」というテーマで商学部学術講演会を開催しました。商学部生を中心に、大学院生や理系学部の学生も含めて200名を超える出席者が熱心に聴講しました。

講師の幸島博起氏

  幸島氏は、日立化成(株)において半導体用封止材製品の開発に20年以上にわたって携わり、執行役製造統括部長を経て現職に就かれています。本講演では、その豊富な経験をもとに新製品開発プロセスについて語られました。概要としては、日立化成(株)のような化学系メーカーのビジネスモデルから半導体の歴史、実際に開発部門に対する資材部門・製造部門・営業部門といった各部署の係わり、またそのプロセスに会計情報がどのような貢献をしているかなどをお話しいただきました。講演の中で、新製品開発プロセスにおいては、①新機能の付加、品質、価格などの顧客の要求に見合う製品を作り上げるために様々な部門が協力していることや②材料費等の変動費、固定費などをもとに限界利益率を把握すること等が重要であると強調されました。たとえば他部門との協力に関して、新製品を量産体制に移行させることを目的に量産試作を行うためには、製造部や品質保証部と日頃から開発情報を共有することが不可欠であるとのことでした。

講演会の様子   講演会の様子

  私たちが日々の生活でBtoB企業の製品を目にする機会が少ないですが、本講演では丁寧に概説いただいたことに加え、幸島氏が自身の成功談や失敗談を交えてお話しいただいたため、非常に理解しやすい内容でした。また、学生が触れることのできる会計情報は公表財務諸表が一般的ですが、本講演では、過去情報として財務諸表に記載される以前の企業内部で会計情報が製品開発の意思決定に役立っていることが示されました。出席者にとって、座学では学習することの難しい実務のダイナミックな様子を垣間見る貴重な機会であったものと思われます。

講演会の様子   講演会の様子

  講演中だけでなく講演後にも出席者から質問が相次ぎ、充実した講演会となりました。

記事提供: 商学部 木村 麻子教授

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