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2015.12.08

関西大学商学部学術講演会〔11月17日 安田 菜津紀氏〕を開催しました!

  平成27年11月17日(火)16:20~17:50(第5時限)に、関西大学千里山キャンパス第2学舎1号館B401教室において、フォトジャーナリスト安田菜津紀氏を講師に迎え、「震災・シリア難民-5年の月日の中で-」というテーマで商学部学術講演会を開催しました。

 

講師のフォトジャーナリスト 安田菜津紀氏

 

フォトジャーナリストとして、この約5年のあいだ3.11東日本大震災の被災者とシリア難民に向き合い続けてきた安田氏は、津波で家族と財産を失った被災者を前にして、陸前高田で義理の母親を震災で失なった自分がフォトジャーナリストとして支援できることはほんの一部分に過ぎないと実感。

  ケガや病気に苦しむシリア難民の子どもを前にして、自分が医師であればこの子を治療できるかもしれないし、NGOスタッフであればこの子とその家族に現地で寄り添いつづけることができるかもしれない、フォトジャーナリストとして何ができるのだろうか、と自問していたそうです。

 

平成27年11月17日(火)講演会の様子   平成27年11月17日 講演会の様子

 

  しかし、ヨルダンで出会ったシリア難民の言葉「自分たちを本当に苦しめてきたのは、世界から無視されている、関心を寄せられていないことだ」に触れることで、そうした人々の声と姿を世界に写真で伝えつづけることがフォトジャーナリストとしての私の役割だと気づいたと語ってくださいました。

 

平成27年11月17日 講演会の様子   平成27年11月17日 講演会の様子   

 

  講演会には、商学部の学生を中心に、100名を超える聴講者が集まりました。

 

  講演内容について「被災者や難民の問題が大きくなっていく現状で私たちに一体何ができるのか何が必要なのか考えていかなければならない」「聞くことが辛いと感じたが、私たちはそれと向き合う義務があると感じた」「私たちが普段している当たり前のことが当たり前でなくなるという現実の声が写真に触れて,言葉では言いあわらされない感情があふれてきた」「一枚の写真で見る人によって感じ方が全く違うことに驚き,現地に行っていない人にも伝えることができる写真はすごいと改めて感じた」といった感想が寄せられました。

 

平成27年11月17日講演会後の質疑応答の様子(写真左は長谷川准教授)

 

記事提供 : 商学部 長谷川 伸 准教授

 

☆写真をクリックすると大きく表示されます。

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