2014.12.22
関西大学・関西学院大学・同志社大学の三商学部合同シンポジウム『商学部で学ぶことのプライド』が9月28日(日)15:00~17:30、西宮上ケ原キャンパスG号館101号教室において開催されました。
このシンポジウムは、関西学院創立125周年、高等学部商科開設100周年を記念して、伝統ある学部「商学部」の魅力を発信することが目的として開催されました。
当日は約150人の出席があり、関西学院創立125周年記念式典に出席後の、関西大学の池内理事長と楠見学長にも出席いただきました。
シンポジウムは、三商学部の学生、事務職員、学部長の三者により、3部構成で行われました。
【開会の挨拶】
関西学院大学の寺地孝之商学部長による開会の挨拶では、「伝統ある“商学部”の名称を現在も用いている大学は全国で9大学、関西では関西大学・関西学院大学・同志社大学の三大学のみであり、この三商学部が合同シンポジウムを開催するのは初めてであり、商学部で学ぶことの素晴らしさを発見するシンポジウムにしたい」という挨拶がありました。続いて、三商学部の学部長の自己紹介がありました。
【学生によるセッション】
三商学部の学生によるセッションは、幹事校の関西学院大学の学生2名が司会をつとめ、各大学から2名ずつの学生代表が登壇して「商学部で学ぶこと、商学部生であることのプライド」をテーマに、「なぜ商学部を選んだのか」「商学部で一番印象に残っている授業は何か」「商学部のプライドとは」についてそれぞれの学生が自身の考えや経験について紹介がありました。
商学部を選んだ理由について、「高校生の時から公認会計士を目指していた」「企業がどのようにして利益を出し続けるかなどに興味があった」と話していました。
また、商学部で、多様な知識を身につけることができた、社会人になったてすぐに役立つ知識を身に着けることができたという話のほかに、大学で受講した授業やゼミが就職する業界を決めるきっかけになったという話もあり、商学部で学んだことは人生を左右するほどの影響を受けた人もいたようです。
3大学の商学部生はいずれも満足度が高く、商学部生として学んだという「プライド」をもっていることがわかりました。
【事務職員からみた商学部生】
三商学部の事務職員からは、商学部生の特長や日々接している感想、今後の期待を述べました。
また、学生アンケート調査結果で商学部学生の満足度が高かったという発表もありました。
【学部長によるセッション】
三商学部の学部長によるセッションでは、「商学部の今を考える―商学部に何ができるか―」をテーマに、髙屋定美・関西大商学部長、寺地孝之・関西学院大商学部長、植田宏文・同志社大商学部長の討論が行われました。
「会計や金融など多様な分野を実践的に学べる」と共通する特徴を紹介し、「各大学の横のつながりを大事にして、商学部は古くさいというイメージを払拭していきたい」など、意見が述べられました。
商学部は、日本の大学でに9つしかなく、3商学部はそれぞれ多様なコース設定と特別なプログラムを提供していることがわかりました。
各学部長は、幅広く知識を習得させるのか、深く掘り下げて知識を修得させるべきなのか。ゼミを必修にするべきかどうか、必修にした場合の問題点など、教育の理想と現実の問題点などについての意見交換がありました。
商学部は、多様なカリキュラムを提供していて、幅広い知識を学ぶことができるのが特長であるが、広く浅く学ぶのか、深く掘り下げて知識を習得するのか、どちらも魅力があり、悩ましいということ。
ゼミを必修にすることは制度的に難しいが、商学部に限らず、大学に入学したからには「ゼミ」を履修し、「ゼミ活動」を体験して卒業して欲しいということが、3商学部の学部長の共通意見のようでした。
今回のシンポジウムをきっかけとして、3商学部がお互いに切磋琢磨して発展していけることを期待して、セッションは終了しました。
<3商学部の資料配付コーナー>
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