化学・物質工学科 河村暁文助教が日本バイオマテリアル学会ならびに韓国バイオマテリアル学会より日韓バイオマテリアル若手研究者交流AWARDを受賞
氏名
河村 暁文
所属
化学生命工学部 化学・物質工学科
受賞年日
2014年11月06日
大会・団体名
日本バイオマテリアル学会、韓国バイオマテリアル学会
受賞名
日韓バイオマテリアル若手研究者交流AWARD
研究テーマ等
Design of Dual Stimuli-Responsive Gel Particles as an Intracellular Delivery Vehicle
賞の概要
日本バイオマテリアル学会は、生体に使用する材料およびその応用に関する科学・技術を発展・向上させることを目的とし、1978年12月4日に設立された、医学、歯学、工学、理学、薬学、生物学などをつらねた学際領域にわたる学会である。日本バイオマテリアル学会および韓国バイオマテリアル学会は、各学会に所属する若手研究者を育成する交流プログラムを進めており、各学会に所属する35歳以下のバイオマテリアルに関する優れた研究と活発かつ国際的な学会活動を行っている若手研究者に日韓バイオマテリアル若手研究者交流AWARDを授与している。
当該教員は、細胞質内への特異的な薬物デリバリーを実現するために、pHおよび還元環境応答部位を導入した二重刺激応答性ゲル微粒子を設計・合成し、酸性かつ還元環境においてゲル微粒子が劇的に膨潤することを明らかにした。さらに得られたゲル微粒子は細胞毒性が低く、細胞内に取り込まれることを明らかにした。また細胞内環境に相当する条件において最も効率的にゲル微粒子から薬物が放出されることを見出した。これらの成果に関して、2014年度日韓バイオマテリアル若手研究者交流AWARDを受賞した。当該教員を含む10名の研究者(日本バイオマテリアル学会:5名、韓国バイオマテリアル学会:5名)が選出された。